「夏芝」は芝生の大分類。寒さに強い「冬芝」とセットで使われる。夏芝と冬芝の違いについてはこちら。
「夏芝」の特徴
「夏芝」は温暖な気候の土地に適した柴草で最大の特徴は「冬枯れ」すること。「夏芝」は暖地型芝草とも言い、高温多湿や乾燥に強く30度以上の夏にも耐えるなど日本の気候に適している。20度以上で生育し10度以下では成長が止まる。
品種としては日本芝のノシバ、高麗芝、西洋芝のバミューダグラス、ティフトンが代表的。日本芝に冬芝がないため夏芝=日本芝として扱われることもあるが西洋芝にも夏芝がある。
「夏芝」の「冬枯れ」
日本の秋から冬、10度以下になる11月〜3月頃には地上部の葉が褐色に枯れ休眠状態になるが地下部分は生きていて春になると芽が出て生育を再開する。これを「冬枯れ」という。
「夏芝」にオーバーシードして一年中緑の芝生を作る
「夏芝」が芝生の分類として重視されるのはスポーツ競技場など一年中常緑にしたい場合、西洋芝の種を撒いて短期的に冬芝をメインにするオーバーシード、常緑だが夏枯れのリスクがある寒地性の西洋芝を導入するなど芝草の選定に影響があるため。
一年中常緑にするには、夏の暑さが厳しい地域では夏芝をメインに冬オーバーシードし、冬芝が耐えられる暑さのエリアでは寒地型芝草の西洋芝を採用する。