芝生の雑草「カタバミ」の特徴と対策、カタバミ対策に使われる除草剤の紹介。カタバミはクローバーに似るが別の植物。匍匐茎(ランナー)を地表に伸ばし繁殖する難防除雑草。芝生の雑草としてのカタバミについて。
カタバミの特徴
カタバミ科の多年草。地下に球根を持ち大根のような根を持つ。地表に匍匐茎(ランナー)を伸ばし旺盛に繁殖する。「(家が)途絶えない」に通じるため武家の家紋に使われた。有名なのは四国の長宗我部家。
▼カタバミはランナー(匍匐茎)と種で陣地を広げる
葉はハート型を寄せ集めたような形でクローバーに似る。「四葉のクローバー」と同じように葉の枚数が変異する物がある。5つの花びらを持つ鮮やかな黄色の花が咲く。
円柱状の果実を付け成熟して何かが触れるとはぜて種を撒き散らす。
カタバミ対策には除草剤「MCPP」を使う
広葉雑草に効くMCPP液剤が有効。「シバキープAL」「シバニードシャワー」「MCPソーダ塩」などはMCPP、MCPA、MCPソーダ塩などを成分とし植物の成長ホルモンバランスを乱して雑草を枯らす。
日本芝とケンタッキーブルーグラスに使用できイネ科雑草には効かないが難防除雑草のクローバー、スギナに効くのが特徴。使い方は水で希釈して噴霧器でまく。イネ科雑草に効くアージラン液剤と広葉雑草に効くMCPP液剤をセットで使うと良い。
真夏など高温時には芝生に薬害が生じることがありますのでMCPP液剤 | 丸和バイオケミカル株式会社グループのQ&Aを読んでから使用しましょう。
地面を覆うカタバミ
カタバミは地面を覆い芝生を含む他の植物に日が当たらなくしてしまう。
カタバミにも幾つか種類があり、繁茂して地表に日光が当たらなくしてしまうものもある