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メガソーラーの雑草対策に防草・芝生緑化の選択肢

イヌシバ(セントオーガスチン)

 

 

太陽光発電を手がけるメガソーラー事業者の多くが、稼働から数年を経て雑草対策に頭を悩ませている。パネル周辺に雑草が茂ると発電効率が落ちるだけでなく、近隣とのトラブルにつながることもあるからだ。

読者

草刈り機で刈るのと防草シートを敷くの、結局どっちが安く済むの。

専門家

単純な比較は難しいが、長期で見ると芝生などの被覆植物による緑化が有利になりやすい。理由を順に説明する。

日経テクノロジーオンラインでは、雑草問題を専門に扱うNPO「緑地雑草科学研究所」への連載インタビューを掲載しており、除草・防草・緑化それぞれの費用やメリット・デメリットに具体的に触れている。草刈り機による機械除草は手法の中でもっともコストが高く、芝生緑化は初期費用がかかる一方で長期的にはもっとも低コストになりやすいという指摘は、メガソーラーの雑草対策を考える上で見逃せない。本記事ではこの連載の内容をもとに、対策手法ごとの特徴と選び方を整理する。

目次

メガソーラーに雑草対策が欠かせない理由

世界的に見ると「雑草害」は虫害・病害・鳥害・獣害と並ぶ5大生物害の一つに位置づけられている。病害虫の発生源にもなる雑草害は、日本でも本来重視すべきリスクだが、これまでどちらかといえば軽視されがちだった。

ポイント

欧米先進国では土地の用途に合わせた雑草管理マニュアルが整備されているが、日本では事業者ごとの自主的な対応に委ねられている場面が多い。数少ない先進例が鉄道会社で、線路脇や法面の雑草対策に苦労した末、緑地雑草科学研究所に相談して「線路雑草マニュアル」を作成し、全国に配布した実績がある。

メガソーラーが抱える雑草リスクは一つではない。発電量の低下による売電収入の減少はもちろん、周辺住民からのクレームが発生すれば想定外の費用がかかることもある。主なリスクを整理すると以下のとおりだ。

  • パネルが雑草に覆われることによる発電量低下と売電収入の減少
  • 花粉などアレルギー物質の飛散
  • 病害虫の繁殖と周辺農地への影響
  • 景観の劣化による近隣からの印象悪化
  • 放置による管理コストの増大

これらのリスクは単独で発生するのではなく、複合的に絡み合って事業の収益性を左右する。詳細な内容は10の雑草リスクに備えよ(第1回)で解説されているので、リスク評価の参考にしてほしい。

専門家インタビューに学ぶ雑草対策の全体像

「緑地雑草科学研究所・理事に聞く」シリーズは2018年1月時点で第6回まで進んでいる。福井県鯖江市の緑地雑草科学研究所は、雑草に関連した博士号を持つ専門家が複数所属するNPOで、雑草問題を科学的な視点から扱っている点が特徴だ。第1回から第3回までが総論、第4回以降が防除手法ごとの各論という構成になっている。

各回とも専門家へのインタビュー形式で、現場のデータに基づいた具体的な数値や失敗例が紹介されている。以降の章では、この連載で示された手法の特徴を対策の種類別に整理していく。

雑草対策の代表的な5つの手法

メガソーラーの雑草対策として代表的な手法は、①草刈り機による除草、②除草剤の散布、③防草シートの敷設、④シバやクローバーなどの被覆植物の植栽、⑤チップなど植物性資材の敷設の5つだ。大きく分けると、雑草が生えてきたあとに対応する「事後対策」と、そもそも生えないようにする「事前対策」の2種類に整理できる。

メガソーラーの場合、パネルを覆ってしまうほど背の高い雑草を抑えることが第一の目的になる。そのため草丈が低いカバープランツで地表を覆う手法が好まれやすく、敷地全体を防草シートで覆うのはコスト面で難しいことから、複数の対策を組み合わせて運用するのが実務上の解になっている。

手法によってはデメリットも目立つ。羊やヤギによる除草は一見エコな印象があるが、雑草をすべて食べてくれるわけではなく、繁殖力の強い問題雑草をむしろ好まない傾向がある。

周辺への配慮から除草剤の使用を避けたい事業者は少なくない。ただ、新設のメガソーラーであれば設計段階から雑草対策を組み込み、適切な薬剤を適切に使用することで、雑草の発生を5年程度はかなり抑えられるとされている。日本では雑草が生えてから枯らすために除草剤を使う例が多いが、その場で枯らしても再生したり、ランニングコストがかさんだりしやすい。大事なのは適切な除草剤を適切なタイミングで使うことであり、ここでは土壌処理剤の活用が想定されている。

注意

除草剤には、すでに生長した雑草を枯らす「茎葉処理剤」と、生える前の時期にまいて発芽・生長を阻害する「土壌処理剤」の2種類がある。どちらを使うかで効果の出方も持続期間も変わるため、目的に合わせた選択が必要だ。

敷地をコンクリートで固めれば雑草を完全に抑えることはできるが、気温上昇や周辺への流水流出を招き、近隣住民からのクレーム原因になりかねない。保水力を維持したまま雑草を抑える手法として、芝やクローバーによる緑化が有効とされている理由もここにある。

詳しくは5つの雑草対策を組みわせる(第2回)で解説されている。

メガソーラーの雑草管理プランと除草頻度

雑草管理プランが確立できた場合、目標となる除草頻度は次のとおりだ。土壌の前処理を行った場合は年1〜2回、前処理を行わなかった場合は年3〜5回が目安になる。前処理なしのケースでは、初年度に3回、次年度に2回、3年目に1回まで減らしていくのが理想的な流れとされている。

コストの目安について

元記事では、雑草対策のコストについて1平方メートルあたり10〜50円、高い場合で1回100円程度というイメージが示され、既存の雑草防除分野では水稲が1回3円、ゴルフ場が10円、鉄道敷が30円程度という相場感も紹介されていた。ただしこれらの数値は公式資料での裏付けが取れていない2018年時点の情報であり、メガソーラー事業における雑草防除の相場は今後の実績次第で変わる可能性がある。導入を検討する際は、施工業者や専門機関に最新の見積もりを確認してほしい。

実際の管理プランは現地の状況次第で変わるが、大きく4つのタイプに整理できる。段階を踏んで理解すると分かりやすい。

タイプ1
雑草を発生させない

土壌処理剤や防草シートなどにより、雑草の発芽そのものを抑える方針。初期投資は必要だが、後の管理負担を大きく減らせる。

タイプ2
低草高に維持する

雑草の発生は許容しつつ、草丈が低い植生にとどめてパネルへの影響を防ぐ方針。定期的な刈り込みが前提になる。

タイプ3
雑草量を減らして作業を軽減する

完全な抑制は目指さず、雑草量そのものを減らして除草作業の頻度とコストを下げる方針。

タイプ4
被覆植物で維持管理する

芝生などのカバープランツで地表を覆い、雑草そのものが入りにくい環境を作る方針。長期的なコストの低さが評価されている。

短期的にはパネルに雑草がかからなければ十分と考えがちだが、流水や熱汚染など周辺環境へのリスクも見逃せない。プラン選びは発電効率だけでなく、近隣との関係性まで含めて検討する必要がある。

5つの手法の特性を比較する

4つの手法を組み合わせて雑草管理のプランを立てるのが実務上の基本になる。それぞれの得意分野は異なるため、単純な優劣ではなく特性の違いとして理解しておきたい。

手法特徴
草刈り機による機械除草除草管理技術の中でもっともコストが高い
防草シートの敷設雑草抑制の持続期間が長いとされるが、耐久年数については公式な裏付け情報を要確認
被覆植物(カバープランツ)の植栽長期的にもっとも安価になりやすい
化学薬剤(除草剤)の散布もっとも計画的に雑草を除去でき、30日から120日など狙った期間の抑制が可能

芝生による防草効果は、とにかく低コストで長期間防草できる点が評価されている。一方でクローバーは各地で使用されている割に防草効果自体は高くないとされる。夏の高温時に衰退しやすく、通年のグラウンドカバーには向いていないという評価だ。詳しくは間違った雑草対策でメガソーラーが悪者に(第3回) を参照してほしい。

除草剤による雑草対策の詳細

メガソーラー事業では、地域社会への配慮からできるだけ除草剤を使いたくないという声が根強い。この背景には除草剤への偏見があるのも事実だろう。農業人口が減っているにもかかわらず収量を確保できているのは、除草剤によって農業生産性が向上したからであり、非農耕地や緑地分野でも活用の余地はもっとあるはずだ。

除草剤を草刈り機・芝刈り機による機械除草の代わりに使う例は多いが、土壌処理剤で前処理すれば雑草の発芽自体を抑制できるメリットがある。年1回、雑草の発生前から発生初期にかけて除草剤を使用すれば、発生そのものを抑えられる。多年草の地下部分まで枯らせるため、しつこい雑草の再生抑制にもつながる。芝生がある場所であれば、芝以外だけを枯らす選択的な除草も可能だ。

100坪以上の敷地からはエンジン芝刈り機が扱いやすく、背の高い草が混在する場合はロータリー式の芝刈り機が適している。

芝生向けの除草剤としては、たとえば「シバニードアップ」シリーズが知られている。土壌処理剤で雑草の発生を抑制し、それでも生えてきた雑草には茎葉処理剤で対応する構成として紹介されることがあるが、この製品構成の詳細はメーカーの公式情報で個別に確認してほしい。

もっとも経済的な芝生・カバープランツによる雑草対策

施設内の雑草管理に被覆植物、いわゆるカバープランツを使う工法には、「芝生化工法」「ササ類緑化工法」、そして比較的新しい「植栽シートによるカバープランツ植栽工法」がある。それぞれ歴史も特性も異なるため、順に見ていく。

日本では古くから芝や笹が使われており、その歴史は1500年に及ぶ。芝は江戸時代に盛んに植えられた植物だ。笹はもともと熱帯系の植物だが、今では日本全国で見られるのは人の手によって植えられてきたからにすぎない。笹は葉で地面を覆うことで他の植物の生長を抑制し、落ち葉にも同様の効果がある。ポット苗として流通し、芝と比べて管理が容易で、刈り込みは年1回で済むのも利点だ。

植栽シートによるカバープランツ植栽工法は、透水性の高いシートに穴を開けてカバープランツを植え付ける手法だ。シート自体にもある程度の防草効果があり、シートを併用することで少ない苗数でも安定的に地表を覆えるのがメリットになる。

メリット

カバープランツがもっとも雑草管理の経済性が良いとされる理由は、一旦安定すれば防草効果が永続する点にある。雑多な雑草が生える環境と比べ、生える種類の予測がつきやすく、管理も楽になる。初期費用はかかるものの、ランニングコストを考えれば10年程度で機械除草より低コストになるとされ、土壌保全や流水対策の面でも有利だ。

クローバーが防草対策として万能ではない理由は通年性の弱さにある。夏に衰退して雑草に置き換わりやすく、窒素固定によって周辺の雑草が増える要因になることもある。メガソーラーの場合、芝草の種類選びも成果を左右する重要な要素だ。コウライシバや西洋芝は防草効果が低く、適応できる環境の幅も狭いとされている。

芝草の選び方についてより詳しく知りたい場合はカバープランツは除草対策で最も経済的(第5回・前半) も参考になる。

メガソーラーに向く芝草はセンチピードグラスとセントオーガスチングラス

メガソーラーに向いた芝草には、いくつかの共通条件がある。求められる特性を整理すると次のとおりだ。

  • 背丈が低い
  • 雑草が入りにくい
  • 肥料の要求度が低い
  • 病害虫防除の作業負担が小さい
  • 乾燥や高温、積雪などの気象条件に強い
  • 日陰でも育ち、放置型の管理も可能

芝草には寒地型芝草(西洋芝)と暖地型芝草(ノシバ、コウライシバ、バミューダグラスなど)がある。雑草が増える夏場を基準に考えるなら暖地型芝草を選ぶのが基本だ。ただし暖地型でも、手がかかり防草抑制効果が低いコウライシバやバミューダグラスは、メガソーラーの用途には向いていない。

芝草の種類特徴
センチピードグラスアレロパシー効果が高く雑草抑制に優れる。草丈は15〜20cm程度。中部国際空港での採用例がある
セントオーガスチングラスセンチピードグラスより日陰に強く、パネルの日陰でも根付く可能性がある。草丈は25cm程度
コウライシバ防草効果は低く、適応環境の幅も狭い
西洋芝寒地型のため夏場の雑草対策には不向き

メガソーラーの芝生として向いているのは、化学物質の働きで雑草を抑制する「アレロパシー」効果が高いセンチピードグラスとセントオーガスチングラスだ。大規模な採用例としては、中部国際空港がセンチピードグラスで雑草抑制に成功している。草丈は15〜20cm程度にとどまり、ソーラーパネルを覆う可能性も低い。

センチピードグラスより日陰に強いのがセントオーガスチングラスだ。パネルの陰になる場所でも根付く可能性があり、草丈は25cm程度になる。福岡銀行本店の芝生広場でもセントオーガスチングラスが使われている。

芝生の初期造成コストはどれくらいか

コストの目安について

元記事では、芝生の初期造成コストとして1平方メートルあたり2000〜3000円程度、内訳として芝草が1000円、施工が1000〜2000円という数値が示されていた。品種別ではコウライシバが400〜500円、センチピードグラスが600〜800円、セントオーガスチングラスが800〜1000円という単価差も紹介されている。ただしこれらは公式資料での裏付けが取れていない2018年時点の情報であり、現在の相場は変動している可能性が高い。導入を検討する場合は施工業者への見積もり依頼をおすすめする。

以前の調査では切り芝が500〜1000円/平米という結果もあり、おおむね近い水準だといえる。

シートを併用するカバープランツ植栽工法

この工法ではシバザクラやヒメイワダレソウ、ツル植物、ヘデラなどが使われる。シートを使わない場合は苗を4〜5倍に増やして植える間隔を狭めなければ、被覆する前に雑草に負けてしまうこともある。シートを併用する場合、シバザクラとヘデラは1平方メートルあたり4〜6ポット、ヒメイワダレソウは1〜2ポットが目安になる。

植栽シート工法はシート施工と苗の費用を合わせて、芝生と同程度の初期コストになるとされているが、この数値も公式な裏付け情報が確認できていないため、あくまで参考値として捉えてほしい。シバザクラなどは芝や笹より花が美しく、景観を重視するメガソーラーには向いている選択肢だ。詳しくはメガソーラーに向いたシバとカバープランツ(第5回・後半) を参照してほしい。

防草シートによる雑草対策の詳細

防草シートは施工の手間こそかかるが、地表を物理的に覆うことで雑草の発生を抑える基本的な手法だ。素材や構造によって特性が変わるため、用途に合わせた選定が欠かせない。防草だけじゃもったいない!マルチで環境改善を(第6回・前半) ではマルチ資材(土壌被覆資材)について解説されているので、あわせて確認しておくとよい。

防草シートの種類と特徴

防草シートの素材は主に4種類ある。加工性の良いポリエチレン(PE)と、軽量で強度のあるポリプロピレン(PP)がよく使われる素材だ。ほかに耐候性に優れたポリエステル(PET)、生分解性を持つポリ乳酸(PLA)もある。

シートの構造にも違いがある。織布と不織布があり、織布はさらに繊維密度が高いタイプと低いタイプに分かれる。ホームセンターで販売されているのは安価な織布が多い。一般論として、織布のほうが隙間から草が貫通しやすい傾向にある。ただし織布には透水性や通気性があり、地面に馴染みやすく施工しやすいという長所もある。

高密度の不織布は草の突き抜けに強い一方、透水性や通気性が低く、厚みがあるため地面との密着性は劣る。低密度の不織布はその中間的な特性を持つ。

防草シートの使い分け

道路や河川、法面など非農耕地では、めくれにくく効果が長く続く防草シートが使われる。景観上は緑や茶色が好まれる傾向にある。農地や人が立ち入る場所では、扱いやすく上を歩きやすい織布タイプが用いられ、色は黒が好まれる。緑化の植栽シートとして使う場合は、透水性があり柔らかい防草シートが選ばれる。用途ごとに求められる性質がまったく違う点に注意したい。

雑草が出にくい施工方法

雑草抑制の成果を左右するのは、シートの品質だけではない。施工方法も大きく影響する。防草シートはピンで固定するが、そのピン穴から雑草が生えてくることがある。対策としてはピン穴にワッシャーをかぶせたり、ピンの上からテープを貼ったりする方法が有効だ。

施工前の地表処理も、効果の持続に影響する要素だ。石はシート破れの原因になりやすく、既存の雑草は除草剤で土壌処理しておくのが望ましい。防草シートの下は高温多湿になりやすく、雑草にとってはむしろ生育しやすい環境になる。日光さえ入れば急激に成長し、競合する植物もないため巨大化しやすい点には注意が必要だ。

施工時のピン穴処理を省略すると、そこだけ雑草が突き抜けて景観を損ねるケースが目立つ。

防草シートの管理

防草シートは長期間の使用が想定される資材だが、具体的な耐久年数はメーカーや製品によって差があり、公式な裏付け情報を個別に確認したほうがよい。年2回程度の見回りは推奨される頻度で、雪解けや台風による「めくれ」には注意が必要だ。ピン穴から生えた雑草を見つけたら抜き取り、シールで塞ぐといった手入れも欠かせない。詳しくは防草シートは、施工前と後が重要(第6回・後半) を参照してほしい。

まとめ

メガソーラーの雑草対策は、単一の手法に頼るのではなく、敷地の条件と予算に応じて複数の手法を組み合わせるのが基本になる。草刈り機による機械除草はコストが高く、除草剤は計画的な運用が鍵になる。防草シートは景観面での配慮が必要で、芝生やカバープランツによる緑化は初期費用こそかかるものの、長期的にはもっとも経済的な選択肢になりやすい。

まとめ

敷地の広さや周辺環境に応じて、機械除草・除草剤・防草シート・被覆植物・植物性資材を組み合わせるのが実務上の基本になる。芝生であればセンチピードグラスやセントオーガスチングラスなど、アレロパシー効果が高く暑さに強い暖地型芝草を選ぶことが、長期的な防草効果とコストの両立につながる。コストや耐久年数に関する具体的な数値は年々変わるため、導入前には施工業者や専門機関に最新情報を確認しておきたい。

よくある質問

メガソーラーの雑草対策で一番安く済む方法はどれですか。

初期費用だけを見れば草刈り機による機械除草が手軽だが、繰り返しの作業が発生するため長期的なコストは高くなりやすい。芝生などの被覆植物は初期費用がかかる一方、安定すれば防草効果が永続するため、10年程度のスパンで見ると総コストが抑えられる傾向がある。

メガソーラーに向いている芝草の種類を教えてください。

アレロパシー効果が高く雑草を抑制しやすいセンチピードグラスとセントオーガスチングラスが向いているとされる。センチピードグラスは草丈が低く日当たりの良い場所に適し、セントオーガスチングラスは日陰にも比較的強い。反対にコウライシバや西洋芝は防草効果が低く、適応できる環境の幅も狭いとされる。

クローバーは雑草対策に向いていますか。

各地で使われている割に防草効果は高くないとされている。夏の高温時に衰退しやすく、通年のグラウンドカバーとしては不向きだ。窒素固定の働きによって、むしろ周辺の雑草が増える要因になることもある。

除草剤を使うと近隣に迷惑がかかりませんか。

使い方次第で影響は大きく変わる。土壌処理剤を発生前から発生初期にかけて計画的に使用すれば、雑草の発生自体を抑えられ、頻繁な散布を避けられる。新設のメガソーラーであれば設計段階から雑草対策を組み込むことで、5年程度は発生をかなり抑えられるとされている。

防草シートと芝生緑化はどちらを選ぶべきですか。

防草シートは効果の立ち上がりが早く、施工直後から雑草を抑えられる一方、景観がやや損なわれ、耐久年数を過ぎるとめくれや破れが発生しやすい。芝生緑化は根付くまでに時間がかかるが、土壌保全や流水対策にも効果があり、景観面でも優れる。敷地の用途や近隣への配慮を踏まえ、両者を組み合わせる事業者も多い。

 

 

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著者

「芝生の手入れ.com」のほぼ全ての記事を書いています。都内在住のブロガー/エディター。好きな芝はケンタッキーブルーグラス。育てている芝はコウライシバ・ノシバ、西洋芝のバミューダグラス・JターフⅡ。

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