最近気になっている南池袋公園。敷地内にカフェレストラン併設の芝生広場があって人々が思い思いに過ごしています。正に都会のオアシス!!公園内に飲食店を誘致し収益源とする手法は上野公園のスタバでも見られます。調べた所、南池袋公園は2016年にリニューアルオープンしています。冬も芝生が青々している南池袋公園のリニューアル内容。東京都内広域は東京都内の芝生がある公園(ピクニック・子連れ) も参照。
南池袋公園がリニューアル!何だろ気持ちがいいな、と入り込みたくなる都会のオアシス
最近通りがかって知ったのですが池袋にモダンな都市公園が誕生しています。池袋駅東口からグリーン大通りを徒歩5分。一本裏に入るとカフェあり、無料Wi-Fiあり、手入れされた芝生ありの小綺麗な公園が広がっています。南池袋公園です。
▼明るく開放的な芝生広場にお洒落カフェレストラン併設
▼カフェレストラン「Racines FARM to PARK」の内装
夏は芝生に面してBBQやビアガーデンができるプランが出ています。池袋のビアガーデンは駅ビル、百貨店が多いので緑のオアシスでビアガーデンできる南池袋公園は貴重です。間違いない!池袋の人気ビアガーデン2017ランキング
▼代々木公園や新宿中央公園と比べ芝生の質の良さは歴然
▼リニューアルオープン時の光景
MINAMI IKEBUKURO PARK opening movie from Minami Ikebukuro PARK on Vimeo.
未来の理想の日常を詰め込んだ、南池袋公園のリニューアルオープンの日のムービー。
なんだかとても新しい光景のようで、どこか懐かしさを感じる。このムービーには、そんな「懐かしい未来」がおさめられています。
ぜひ当日の空気感をムービーから感じてみてください。
▼2018年1月23〜24日、4年ぶりの大雪に見舞われた東京
南池袋公園がリニューアルされた経緯
かつては財政難で噴水も修理できず、ホームレスが集まる公園としてメディアにも取り上げられる、そんな南池袋公園が劇的に変わった事情を調べました。一年中緑の開放された芝生にお洒落なカフェレストラン「Racines FARM to PARK」(ラシーヌ)を持つ南池袋公園はどのように誕生したのでしょうか。
豊島区では老朽化した区役所の建て替えが2015年に終わり、旧庁舎跡地の再開発が進むなど都市の再開発が進んでいます。豊島区役所の建て替えは全国初の民間高層マンションとの一体型再開発事業で行った点も話題となりました。
再開発の機運が高まる中、2007年に東京電力から南池袋公園の地下に変電設備を設置したいという話が持ち込まれました。更に南池袋公園に地下駐輪場を設ければグリーン大通り沿いの路上駐輪も解消できイメージの悪かった南池袋公園の再整備、放置自転車の解消、東京電力は変遷設備用地確保と3つの課題が解決できることになったのです。豊島区単体では財政的に難しかった所東京電力の負担でポジティブな提案ができるようになった背景がありました。
南池袋公園のコンセプト作りは難航したものの2011年の東日本大震災を経て「都市のリビング」をコンセプトに災害時は炊き出し支援、日常時は賑わいの核となるカフェレストランを併設しながら売上の一部を「地域貢献費」として公園の運営に使える仕組みを考案しました。
こうして豊島区は新庁舎周辺地域の再整備に着手し「現庁舎周辺まちづくりビジョン」で「南池袋公園は、日常的に人々が憩える空間整備に加え、災害時に懸念される帰宅困難者対策を担う機能を備え」「グリーン大通りや公園、道路の各施設は都市空間としての有機的な連続性が不足しています。南池袋公園の全面改修にあわせ、区道のリニューアルなどにより、緑の連続性を高めることが必要です。」という方向性がまとまったのです。
南池袋公園の常緑の芝生はどうやって管理されている?
代々木公園より小さいとは言え一年中手入れされた芝生を維持するのは大変です。日経BPによるとカフェレストランや地下の東京電力からの収益で2500万円〜/年の財源を確保し朝8時から夜10時までの常駐管理業務を西武造園に委託しています。
また芝生を開放すると踏圧で痛んで養生が必要、オーバーシーディングして夏芝と冬芝を切り替える期間は養生と不満が出やすいもの。この課題に対して芝生を身近に感じられるようコミュニケーションを取るなど住民も運営に関与している公園ならではの対応が行われています。
宮田さん:オープン後すぐに芝生が養生され、立ち入り禁止になってしまったんです。最初は芝生の周りにロープが張られ、警備員が監視していたんですが、そうすると「子どもたちも気軽に入れないし、誰のための公園なんだろうね」という声も聞かれて。
そこで、私と芝生の管理を手掛ける事業者さんで協力して、コミュニケーションの仕方を変えたんです。例えば冬の養生をするときは、「皆さんが衣替えするように芝生も衣替えを始めて、また青い芝生になるので、応援していてください」というメッセージをFacebookで出したり、公園内にコミュニケーションボードをつくって芝生について伝えたりしました。
公園や道路が“まちのリビング”に!南池袋公園の「nest marche」は誰もがくつろげるマルシェ – ご近所未来ラボ by ご近所SNSマチマチ
「芝生を守る」という役割を運営面から担うのは、「よくする会」である。学識経験者の立場で会長を務める平賀氏は「芝生のことを紙芝居形式で紹介する『芝生教室』を開催したり、昨年11月に主催した『秋サンマ祭り』では募金を呼び掛けたりするなど、芝生広場の管理に理解を求める活動を展開してきた」と話す。
都市公園が、まちづくりの起点に (2ページ目) | 未来コトハジメ
▼養生期間に立入禁止するだけでなく芝生が育つのに協力を求める内容の案内
–4/2追記
南池袋公園の芝生コミュニケーションの例。「利用禁止です」だけで済ませない丁寧な内容で感心しました。オーバーシードしている場合冬芝が元気すぎないよう春肥料を抑えていくそうですが南池袋公園は利用頻度が高く痛みやすいので冬芝の再生を促すということなのでしょう。“4月後半には夕方頃に、土を入れて、種まきも行います。”は夏芝のティフトンを植えるのだと思います。
–追記終わり
夏芝ティフトンと冬芝ライグラス?
芝品種の公式情報は見当たりませんでしたが芝管理実務されてる方によるとティフトンとライグラスだそうです。夏と冬でメインの芝を入れ替えるオーバーシードでは一般的な組み合わせです。
久々に訪れた南池袋公園、夏芝への更新の為、養生していました。管理頻度が少ないのでしょうか、ティフトンが徒長していました。
冬芝のライグラスは暑さで枯れています。 pic.twitter.com/UaXw8IyDXZ— machinaka-shibafu (@MShibafu) 2016年8月7日
[…] リニューアルされて綺麗な芝生広場で話題の南池袋公園。併設するお洒落カフェ&レストラン「ラシーヌ ファーム トゥー パーク (RACINES FARM TO PARK)」。テラス席ではテントを張り出 […]