2月は一年で芝生が最も休んでいる時期です。日本芝の代表であるコウライシバは地上部が枯れて地下で休眠し、西洋芝も生育がほぼ止まります。派手な作業は必要ありませんが、春に向けた下準備を怠ると芽吹きの勢いに差が出ます。この記事では2月に取り組むべき芝生の手入れを、コウライシバと西洋芝それぞれの視点から整理しました。
2月は芝生に何もしなくていいのでしょうか。




芝刈りや施肥は不要ですが、草取りや芝踏み、エッジ切りなど冬にしかできない作業があります。今のうちに済ませておくと3月の管理が楽になりますよ。
芝生の管理方法は地域の気候によって変わります。この記事では暖地型芝草の代表である高麗芝(コウライシバ)と、寒地型芝草の代表である西洋芝を取り上げ、関東以西のエリアを想定して解説します。
2月の気候と芝生の手入れ管理作業
関東地方の2月上旬は気温5度前後まで下がり、コウライシバは地上部が枯れたまま地下で休眠し、西洋芝も生育が完全に止まります。下旬になると気温が徐々に上がりはじめ、芝生が動き出す気配が出てきます。
この時期に発生する作業は限られていますが、草取り・芝踏み・落ち葉拾いの3つは2月のうちに済ませておきたい管理作業です。
- 越年生雑草や多年生雑草の草取り
- 霜柱で持ち上がった芝生を踏んで戻す芝踏み
- 広葉樹の落ち葉拾い
| 芝の種類 | 2月の状態 | 必要な作業 |
|---|---|---|
| コウライシバ(暖地型) | 地上部は枯れ、地下で休眠 | 草取り・芝踏み・落ち葉拾い |
| 西洋芝(寒地型) | 生育停止、緑は残る | 保温・乾燥時の水やり・芝踏み |
2月のコウライシバ(暖地型芝草・夏芝)の手入れ管理作業
コウライシバは冬のあいだ完全に休眠しており、芝刈りや水やりといった通常の管理はほぼ必要ありません。一方で、枯れて茶色くなった芝の中では雑草や霜柱の被害が目立ちやすくなるため、この時期特有の作業に取り組んでおくと春の立ち上がりが早くなります。
芝刈り・水やり・病害虫駆除・施肥は不要
草取り・芝踏み・落ち葉拾いを済ませる
秋に発芽した越年生の一年生雑草や、地下で越冬する多年生の雑草は、冬のあいだも枯れずに残っています。コウライシバが茶色く枯れているぶん雑草の緑が目立つので、抜き取るには絶好の機会です。個別の対策は関連記事も参考にしてください。



芝生が霜柱に持ち上げられたまま放置すると、根が地表近くにさらされて春になってから急に弱ってしまうことがあります。持ち上がっている部分を見つけたら、足で軽く踏んで土に戻しておきましょう。
霜柱で持ち上がった芝生をそのままにしておくと、根が乾燥や低温にさらされて枯れの原因になります。晴れた日を選んで早めに踏み戻しておきましょう。
2月の西洋芝(寒地型芝草・冬芝)の手入れ管理作業
西洋芝は冬でも緑を保ちますが、生育そのものは止まっています。芝刈りや施肥といった積極的な管理は必要ないものの、寒さから守る保温対策は2月ならではの重要な作業です。
芝刈り・水やり・病害虫駆除・施肥
芝刈りと病害虫駆除は基本的に不要です。乾燥が続くようであれば水やりをおこないましょう。
西洋芝の冬季保温
寒地型芝草である西洋芝が生育するには気温5度以上が必要です。夜間は不織布などで覆い、地表の温度を保っておくと霜焼けによる変色を防げます。
実際に日産スタジアムでは、半透明の不織布やナイロン布を養生シートとしてピッチにかけることで地表温度が2度ほど上がり、霜焼けによる変色を防いでいると報告されていますスタッフブログ|日産スタジアム: 2004年12月 アーカイブ。
地表温度がわずか2度上がるだけでも、霜による変色や生育停止を大きく抑えられます。夜間だけでも不織布をかける習慣をつけると、春の緑の戻りが早くなります。
- 夜間だけ不織布や半透明のシートをかける
- 黒い布を日中もかけたままにする(光合成できず逆効果)
保温用の養生シートは市販品を使うと手軽です。


その他作業(芝踏み・落ち葉拾い)
西洋芝もコウライシバと同様、霜柱で持ち上がった芝生の芝踏みと、積もった落ち葉の除去をおこなっておきましょう。
適期がないエッジ切りを済ませておく
壁際や縁石沿いは芝刈り機が入りにくく、伸ばしっぱなしにするとだらしない印象になります。通路や花壇に伸びてくるランナーも同じく見た目を乱す要因です。ターフカッターで縁から5センチほど内側を切り取る「エッジ切り」には決まった適期がありません。作業の少ない冬のうちに済ませておくのがおすすめです。



1月・3月の芝生の手入れとのつながり
2月の前後の月も、休眠期から目覚めに向かう時期として作業内容がつながっています。3月になると気温が上がり、西洋芝の生育が盛んになるとともに、休眠していたコウライシバも芽吹きはじめます。
| 月 | コウライシバ | 西洋芝 |
|---|---|---|
| 1月 | 草取り・芝踏み | 保温・芝踏み |
| 2月 | 草取り・芝踏み・落ち葉拾い | 保温・乾燥時の水やり |
| 3月 | 芽吹き前の準備 | 生育再開、管理本格化 |






まとめ
2月の芝生は、コウライシバも西洋芝もほとんど動きがない休眠期です。だからこそ、芝刈りや施肥に気を取られず、草取りや芝踏み、エッジ切りといった冬にしかできない作業に手をかけておくと、3月以降の生育が変わってきます。
- コウライシバは休眠中なので芝刈り・水やり・施肥は不要
- 草取り、芝踏み、落ち葉拾いは2月中に済ませる
- 西洋芝は5度以上を保つため夜間の保温を心がける
- 2月の施肥は春の雑草を増やすので控える
- エッジ切りは適期がないので冬のうちに終わらせる
よくある質問
- 2月に芝生へ肥料をあげてもいいですか。
-
控えてください。気温が低く芝の生育にはつながらないうえ、春に雑草が増える原因になります。施肥は気温が安定して上がる3月以降に切り替えましょう。
- 霜柱で芝生が持ち上がったらどうすればいいですか。
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見つけたら早めに足で踏んで土に戻してください。放置すると根が乾燥や低温にさらされ、春になって弱る原因になります。
- 西洋芝の保温はいつまで続ければいいですか。
-
気温が安定して5度以上になるまでが目安です。関東以西であれば3月に入ると徐々に不要になっていきます。
- エッジ切りはいつやるのがおすすめですか。
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決まった適期はありませんが、芝刈りなど他の作業が少ない冬のうちに済ませておくと、春以降の管理がしやすくなります。







