稲なら稲穂が出るように芝草もイネ科、穂が出ます。緑色のイメージが強い芝生ですがノシバ・コウライシバ共に紫色っぽい穂が出ます。適度に芝刈りしていれば見る機会が少ないはず。穂に栄養が取られる前に芝刈りしましょう。
芝生にの穂が珍しい理由
芝生を見慣れている方ほど穂が出ると驚くようです。芝生を3cmくらいに維持していると穂が伸びる機会がないからです。実際には公園など放置気味の芝生でノシバなら春、コウライシバなら春と秋、西洋芝なら初夏から夏に穂が出ることがあります。
考えてみれば芝草もイネ科の植物なので穂を出し種を付けるのが当たり前です。ただしノシバやコウライシバは発芽率が低く匍匐茎(ランナー)が繁殖の主体です。
芝草が穂を付けるのは一概に悪いことではありませんが美観を損ね、伸びすぎのサインでもあり、穂が生長しても特にメリットはないので芝刈りして栄養を取られないようにすると良いでしょう。
▼芝草の穂。コウライシバは春・秋に穂を出す
ノシバの穂
港区の寺社でゴールデンウィークにノシバの穂を確認。上からはわかりづらいですが斜めから見ると立ち上がった穂が目立ちます。
▼密度が粗く葉幅が太いノシバの特徴が出ている(東京都内、5月)