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葛飾区2018年に東金町運動場多目的広場の人工芝グラウンド改修を計画

芝生

 

 

建通新聞によると、葛飾区は2018年に東金町運動場多目的広場の人工芝グラウンド改修を計画しています。多目的広場の面積は1万3877平米。この広場はもともと天然芝でしたが、2015年に1億から1.6億円の予算で人工芝化されました。今回の改修は、その人工芝をさらに使いやすくするための工事です。

天然芝から人工芝への切り替え、そして改修という一連の流れには、芝生管理の悩みが背景にあります。東金町運動場多目的広場がどのような経緯をたどってきたのか、そして今回の改修が何を目的としているのかを整理しました。

目次

FCバルセロナスクールのトレーニング場にもなっている「東金町運動場」

葛飾区の東金町運動場は、砂入り人工芝のテニスコート6面、少年野球場、多目的広場を備えた運動場で、2011年9月に開園しました。なかでも1万3877平米の多目的広場にはナイター設備があり、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、ラクロス、フットサルなど幅広い競技に利用できます。

この多目的広場は、FCバルセロナスクールのトレーニング場としても使われています。子ども向けのサッカースクールから一般利用まで幅を持たせられるのは、ナイター設備と広い面積を両立させた設計によるものでしょう。

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東金町運動場多目的広場の芝生経緯

この広場は元々天然芝でした。開園が2011年と新しい運動場でありながら、なぜ天然芝から人工芝へと切り替えたのか。その経緯を追うと、養生期間の負担という現実的な課題が見えてきます。

東金町運動場は、東京都が水元公園内に整備してきた都民の憩いの広場、いわゆる草地の広場が土台になっています。葛飾区はこの土地をスポーツにも使えるようにしたいと要望し、都がこれに応じました。草地ではなく暖地型芝草(夏芝)のティフトンを張って芝生化し、フェンスも整備してスポーツ利用ができる形に整えたのです。

工事の流れを年表で見てみましょう。

年月 工事内容
2011年9月 東金町運動場多目的広場 天然芝工事
2011年11月 東金町運動場多目的広場 夜間照明整備工事
2015年4月 東金町運動場多目的広場 人工芝生化工事
2018年(月未定) 東金町運動場多目的広場 人工芝生改修工事(計画)

入札記録によると、人工芝化にかかった費用は2億4000万円弱だったようです。当初の予算見積もりよりも膨らんだ計算になります。なお葛飾区公式サイトは2015年にバージョンアップし、トップページを除く各ページのURLが変更されました。調査の過程では該当ページを探すのに手間がかかりましたが、葛飾区教育委員会の議事録から人工芝化の目的を確認できました。

オーバーシードしていたかどうかは記録からは判断できません。ただ、暖地型芝草のティフトンと寒地型のペレニアルライグラスを季節で切り替えていたのであれば、春と秋にそれぞれ1ヶ月以上の芝生の養生が必要だったと考えられます。夏芝であるティフトンは冬になると休眠して枯れたような状態になるため、冬場も緑を保ちたい施設ではペレニアルライグラスを重ねてまくオーバーシードが一般的な対処法です。ただし、その分だけ養生のために使用を制限する期間が生じます。

目的でございますが、現在、東金町運動場多目的広場につきましては、天然芝生でございまして、良好な状態を保つため、養生期間を適切に設けなければなりません。このため、養生期間を設けることなく利用できる人工芝生化を施すとともに、あわせて、既存のフェンス高を高くする改修を行うものでございます。
2016/2/5 第2回定例会教育委員会議事録

この議事録からわかるのは、人工芝化の主な狙いが「養生期間なしで使い続けられること」だった点です。天然芝は美しい半面、休ませる時間がなければ傷んでしまいます。多目的広場のように年間を通じて多くの団体が利用する施設では、養生による利用制限が運営上のボトルネックになりやすかったのでしょう。

今回計画されている多目的広場人工芝生改修工事については、2018年から2022年を対象とする「葛飾区スポーツ推進計画」のなかで、充填剤をよりクッション性の高い樹脂チップに入れ替えると記載されているものと思われます。現在の充填剤は砂です。砂は排水性に優れる一方、クッション性では樹脂チップに劣るとされ、選手の負担軽減を目的とした見直しと考えられます。

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まとめ:東金町運動場多目的広場の人工芝グラウンド

東金町運動場多目的広場の歩みを振り返ると、目的に合わせて姿を変えてきたことがわかります。まず、憩いの広場にスポーツ機能を持たせるためティフトンで天然芝化。次に、養生期間による利用制限をなくすため人工芝化。そして今回は、クッション性を高める樹脂チップへの入れ替えを含む改修が計画されています。

FCバルセロナスクールの利用先にもなっているという事実は、施設の運用がうまくいっていることの一つの証といえるでしょう。予算がついて改修が進んでいる点も含めて、東金町運動場多目的広場は着実に活用が続いている施設だと考えられます。

 

 

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著者

「芝生の手入れ.com」のほぼ全ての記事を書いています。都内在住のブロガー/エディター。好きな芝はケンタッキーブルーグラス。育てている芝はコウライシバ・ノシバ、西洋芝のバミューダグラス・JターフⅡ。

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