芝生の手入れで1月に行う作業を整理します。真冬の1月はコウライシバ、西洋芝共休眠あるいは生長停滞しており芝生の管理作業も大きな物はありません。目立つ雑草や霜柱で持ち上がった芝生を芝踏みする程度で大丈夫です。
1月の気候と芝生の手入れ管理作業
1月の平均気温は関東で5度前後で日本芝・西洋芝共に生育停止している時期です。コウライシバは地上部が完全に枯れ匍匐茎・地下部は休眠しています。寒地型芝草の西洋芝は緑色を保ちますが生育には5度以上が必要で霜や風に当たると色がくすんできます。
1月に発生する芝生の手入れ作業は草取り、芝踏み、落ち葉拾いなどです。
1月のコウライシバ(暖地型芝草・夏芝)の手入れ管理作業
芝刈り、水やり、病害虫駆除、施肥
不要です。
その他作業
草取り、芝踏み、落ち葉拾いを行います。秋に発芽する越年生の一年生雑草や多年生の雑草は冬も残っています。コウライシバが枯れている中では目立つのでこの機会に抜いてしまいましょう。個別の対策は芝生の雑草(種類と写真、対策)を参考にしてください。
▼枯葉色の芝生の中で目立つカタバミ
芝踏み
芝生が霜柱に持ち上げられると春に弱る原因になります。芝生を踏んで直します。
落ち葉拾い
広葉樹の落葉が分解されずに残ることがあります。覆われると翌春の光合成の邪魔になるのでサッチングの要領で取り除きましょう。
1月の西洋芝(寒地型芝草・冬芝)の手入れ管理作業
芝刈り、水やり、病害虫駆除、施肥
不要です。乾燥が続く場合水やりします。
芝張り、種まき
1月の気候は暖地型芝草の発芽適温20度、生育適温25-35度以下のため適しません。春まで待ってください。
西洋芝の冬季保温
寒地型芝草・冬芝の生育には5度以上が必要です。夜間は不織布で覆うなどします。例えば日産スタジアムでは半透明の不織布・ナイロン布を養生シートとしてかけることで地表温度が2度ほど上がり、霜焼けによる変色も防げるとしています。黒い布を日中もかけると光合成できなくなってしまうので注意してください。
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その他作業
コウライシバ同様に芝踏み、落ち葉拾いします。
芝張り、種まき
1月の気候は寒地型芝草の発芽適温15度、生育適温15-25度以下のため適しません。春まで待ってください。
1月の前後12月、2月の芝生の手入れ
1月の前後の月は以下の手入れを行います。12月のコウライシバは地上部が枯れ休眠期に入ります。西洋芝も生育が落ちて色が鈍ってきます。寒い2月のコウライシバは地上部が休眠中です。西洋芝も生長が止まっています。