6月中旬から梅雨入りし高温多湿になります。コウライシバの生育適温に入り匍匐茎も盛んに伸びます。寒地型の西洋芝は緑色は保つものの生育は鈍りだし病害虫も増えます。芝生の手入れは芝刈り、草取り、病害虫の防除、施肥などを行います。
6月の気候と芝生の生育状況
東京なら6月の平均気温は22度、5月から数度上がるだけですが最低気温は20度に近づき、最高気温は30度を超える日が出ます。暑さが好きなコウライシバはどんどん元気になりますが暑さに弱い寒地型西洋芝は勢いが衰えてきます。
6月後半に梅雨入りすると雨で作業予定が崩れたりするので芝張りは5月のゴールデンウィークから6月頭くらいで済ませるのがおすすめです。またオーバーシーディングしている場合は低刈りして夏芝への切り替えを促進します。
6月のコウライシバ(暖地型芝草・夏芝)の手入れ
芝刈り
月1〜2回=2週に1回程度芝刈りします。
草取り
芝刈りすると茎が増え密度が増すので芝生に雑草が侵入しづらくなります。芝張りした場合は目地に雑草が生えやすいので取り除きます。難防除雑草のメヒシバが出るので小さいうちに抜きます。メヒシバやスズメノカタビラには除草剤のアージランが効きます。
水やり
梅雨入りすると楽になりますがその前に乾燥した日が続く場合は水やりします。葉が針のように丸まったら乾燥しすぎのサインです。
▼ノシバの葉が乾燥でチリチリに細く丸まっている例
施肥
化成肥料30g/m2与えた後水やりします。生育のピーク7・8月に向けて効果があります。
▼新宿御苑では5月に化成肥料を与えている
病害虫
雨が増え排水が悪いと葉枯病などの病気が出ます。
6月の西洋芝(寒地型芝草・冬芝)の手入れ
芝刈り
最も旺盛に生育する時期で週1程度で芝刈りします。オーバーシーディングしている場合、低刈りして夏芝への転換を促します。
草取り
難防除雑草のメヒシバが出るので小さいうちに抜きます。
水やり
乾いたら適宜水やりします。
施肥
化成肥料を30g/m2与えた後、水やりします。肥料が偏ると芝草の濃度に差が出ますが水やりで緩和できます。
病害虫
ダラースポットやラージパッチなどの病気が出ます。刈りカスが残っていたり排水が悪いと出やすいので注意。
6月の前後5月、7月の芝生の手入れ
6月の前後の月は以下の手入れを行います。5月はコウライシバの芽も出揃い芝刈りを再開します。西洋芝は春の生育最盛期を迎えます。7月の梅雨明けを迎えると真夏、コウライシバの生育最盛期です。西洋芝は暑さで弱るので水やり回数を増やします。