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芝生の目土入れ

目土入れ

芝張り種まき、サッチング、エアレーションなど目土を必要とする芝生の手入れは沢山あります。また芝生の活性化のため1年に一回は目土入れをした方がいいと言われています。目土入れの目的と方法、注意することについて。

目土入れの目的

芝生は一旦作ると地面を掘り返して手入れする機会がなかなかありません。そのうちサッチが溜まったり凸凹して通気性や水はけが悪くなり芝生の生育に良くない環境になってきます。また目土が流出したり擦り切れて地下茎が露出してしまうこともあります。

これらの露出した根や浮いたランナー、成長点を目土で覆って根が出やすくし芝生を再活性化する作業が「目土入れ」の目的です。芝生のでこぼこを直すのにも使います。

芝生の成長方法

日本で1番使われている高麗芝の場合地上や地中にランナー(匍匐茎)を出して芝が増えていきます。ランナーの「節」から葉や根が新たに出て陣地を広げていきます。また日本芝・西洋芝ともに地表近くにある「成長点」から新しい葉が出てきます。

芝生が伸びすぎたので刈ったら枯れてしまった経験はないでしょうか。芝生の茎が成長すると段々成長点も高い位置になってきます。成長点を刈ってしまうと生育が旺盛な時期なら復活しますが夏以降だとそのまま枯れてしまう場合があります。これが「軸刈り」です。

露出したランナーを埋めて根が出やすくしたり踏圧から成長点を保護するのに目土は役立ちます。目土の量の目安は光合成に必要な葉が完全に埋まってしまわない3〜6mm程度です。

目土入れ

コンクリートに飛び出したランナー。節から根や葉が出ている様子が良くわかります。ランナーが接地していれば根付くはずです。

ランナーと節

目土入れの方法

サッチングの後の目土入れ

厚いサッチに目土を入れると通気性が悪い層を埋め込んでしまいますから目土入れの前にサッチを取り除く作業はセットです。

芝刈りはもちろん、高麗芝などの夏芝()は寒い時期地上部が枯れますから葉やランナーがサッチとして溜まっていきます。半分分解された状態で堆積すると層になり通気性・水はけが悪くなり芝生の生育に良くない環境になるとともにカビやキノコの原因になります。

年1〜2回レーキ(熊手)でサッチを取り除き目土入れします。熊手で引っ掻くと根が露出したりランナーが浮いたりしますから目土で保護します。適期は4月〜10月で湿気がこもり蒸れやすい梅雨前には一回行っておきたい作業です。

常緑にするため冬芝でオーバーシーディングしたい場合もサッチングが必要です。サッチが溜まっていると種が地面まで届かず発芽率が悪くなります。

芝生のでこぼこの直し方

芝生の葉がある程度ある状態で、地面の低い部分を埋めるように目土・目砂を入れます。レーキの背やトンボを使って砂や土を地面に広げ、芝生の隙間に刷り込みます。面積が小さければふるいを使って均一にする方法もあります。芝生のデコボコを直して整地する方法(目土・転圧)

でこぼこが深い場合は目土を入れすぎると芝が完全に隠れて枯れてしまいます。そのため目土入れは複数回に分けるのがおすすめです。5cm以上深い、粘土質の土が露出しているなどの場合は芝生を剥がして目土で埋めた後芝を張り直した方が早いでしょう。

上記は表面から処置する方法ですが鎌などで芝生に切れ目を入れて持ち上げ凸部の下の土を掻き出したり凹部の下に目土を入れたりする方法もあります。切れ目には目土を施しなじませます。

エアレーションの後の目土入れ

芝生は一旦植えたら土を耕せないので3〜5年経つと土が踏み固められたり根詰まりしたり生育に良くない環境になってきます。そこで定期的にローンスパイクなどの道具で穴を空け通気性や透水性を改善します。また「根切り」されて根詰まりも解消され新たな根が出て芝生が活性化します。ローンスパイクには予め5〜10cm置きに刃が付いていて体重をかけて押し込み前後左右に揺さぶることで穴が開きます。穴には目土を入れ肥料も与えて一ヶ月程度養生します。作業の適期は2〜3月です。

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目土入れで注意すること

目土をかけすぎて枯れてしまう原因は何度か触れてきたように芝の葉を覆ってしまい光合成ができなくなってしまったことが原因です。目土を入れて水やりをした後でも葉が出ている状態にしましょう。

また目土は水はけに優れる砂をメインに肥料などを混合した市販の目土を使えますが安い黒土や畑の土を使って代用したいこともあると思います。雑草の種が混じっていたり長期的には水はけが悪くなっていくので注意しましょう。