おたる水族館羊2頭を契約社員に。労働条件は“芝刈り”

おたる水族館が羊を契約社員として雇用、芝刈りを業務とし休憩時間は“好きな時に好きなだけ”などとするユーモアある労働条件通知書を掲示、訪問客のTweetは4.8万ReTweetされるなど話題となりました。牧草由来の芝草は芝生利用の一形態です。

おたる水族館の羊が話題となったのは2016年の5月。2015年から水族館敷地内の草刈りに羊を利用、二酸化炭素を出す芝刈り機を使わないで済むエコな芝刈り方法を考えた結果。なぜ羊が水族館に?という声から説明用に掲示を出した所ネットで話題になった、という経緯のようです。

羊たちは4末から“多分10月半ば”まで水族館の草地全般の草刈り業務に従事します。ゴールデンウィークとお盆は早出・延長作業があります、とされています。おたるの5月の平均気温は10度前後、8月は20度前後ということで寒地型芝草の生育適温に当たります。

東京では多摩センターの斜面の除草にヤギが活躍、町田でもURがヤギ除草の実験をしています。UR都市機構|UR都市機構について|社会・環境活動:環境配慮技術の紹介。ヤギは人の手による草刈りが難しい急傾斜地も大丈夫なこと、ご近所との会話が増えるなど地域コミュニティにも好影響が出ています。

放牧で食べられ低い草丈でも大丈夫な草…それって芝生?!

現代では芝生を必要が食べると話題になってしまいますがそもそも牧草地で牛が食べることによって低い草丈が残るのも芝生の一形態です。芝生の用途と利用シーンにあるように牧草由来の芝草は幾つかあります。

生育が旺盛なライグラス類、飼料生産に使われるオーチャードグラス(=カモガヤ)、トールフェスク、ケンタッキーブルーグラスなどが牧草由来の芝草です。生長点が低く上の方が食べられても生長しつづけられる草が芝生に向いています。これらのうち冷涼な北海道ではケンタッキーブルーグラスが1番使われています。従って冒頭のおたる水族館の羊が食べているのはケンタッキーブルーグラスの芝生と思われます。

芝生

芝生の選び方

2017/10/17