芝生の手入れをしていると、カタバミ・クローバー・スギナ・スズメノカタビラなど、さまざまな雑草に悩まされます。住友化学園芸の「シバニードアップ」シリーズは、芝生を傷めずに雑草だけを枯らすことを目的とした、芝生専用除草剤のブランドです。スプレー・粒剤・シャワー・希釈タイプなど剤型が異なる複数の製品が揃っており、雑草の種類や状況によって使い分けることが効果的な除草の鍵となります。この記事では、各製品の特徴・効果を発揮する雑草・使用上の注意点・適した使い方をシリーズ全製品にわたって詳しく解説します。芝生の除草剤まとめもあわせてご参照ください。
シバニードアップって種類がいくつかあって、どれを選べばいいかわからない…




除草したい雑草の種類と芝生の種類によって選ぶ製品が変わります。まずはシリーズ全体の比較表を確認してから、詳細を読むと選びやすいですよ。
シバニードアップシリーズ 製品比較一覧
シバニードアップシリーズの主要製品を以下の表で比較します。対応する芝生の種類と効果のある雑草カテゴリを確認してから、目的の製品を選びましょう。
| 製品名 | 剤型 | 対応芝生 | 主な効果対象雑草 | 効果持続 |
|---|---|---|---|---|
| しつこい雑草退治スプレー | スプレー | 日本芝(高麗芝等) | カタバミ・クローバー・スギナ等の広葉雑草 | 散布後速効 |
| シバニードアップ粒剤 | 粒剤 | 日本芝(高麗芝等) | メヒシバ・スズメノカタビラ等のイネ科+広葉雑草 | 約3ヶ月 |
| シバニードシャワー | 液体シャワー | 日本芝・ケンタッキーブルーグラス | スギナ等の広葉雑草 | 3〜7日で効果発現 |
| MCPソーダ塩 | 水希釈散布 | 日本芝・ケンタッキーブルーグラス | クローバー・チドメグサ・スギナ等の難防除雑草 | 高温期に高効果 |
イネ科雑草(スズメノカタビラ・メヒシバ等)が目的なら「粒剤」、広葉雑草のスポット除草なら「スプレー」、スギナには「シャワー」または「MCPソーダ塩」、クローバー・チドメグサには「MCPソーダ塩」が特に有効です。
シバニードアップ「しつこい雑草退治スプレー」の特徴と使い方
「しつこい雑草退治スプレー」は、スプレー式で雑草にピンポイントで吹きかけられる即効タイプの除草剤です。高麗芝をはじめとする日本芝に対応しており、カタバミ・クローバー・ヤブガラシ・スギナといった広葉雑草に効果を発揮します。有効成分はトリクロピルで、広葉雑草への選択性が高いことが特徴です。
なお、トリクロピルはイネ科植物には効果を示さないため、メヒシバやスズメノカタビラ、オオバコ、スイバなどには効きません。また西洋芝には薬害が生じるため使用できない点も覚えておきましょう。
効果がある雑草の種類
一年生・多年生を問わず広葉雑草全般に有効です。商品パッケージで特に表示されている対象雑草と、公式ガイドで案内されている対象雑草は以下の通りです。
- カタバミ(多めの薬量が必要)
- クローバー(白詰草)
- ヤブガラシ
- スギナ(公式ガイド記載)
- その他一年生・多年生広葉雑草
- イネ科雑草(メヒシバ・スズメノカタビラ等)には効果なし
- オオバコ・スイバには効果なし
- 西洋芝には薬害が発生するため使用不可
使用上の注意点
- 西洋芝には薬害が生じるため使用できません
- 雑草が生え揃った後の生育期に散布します(発芽前は不可)
- 散布後に降雨があると効果が低下するため、天候を確認してから散布しましょう
- 夏の高温期・芝生が弱っている時期は黄変などの薬害が出ることがあるため注意が必要です
- カタバミへの効果を高めるには、標準より多めの薬量で散布してください
夏期の高温時や芝生が弱っている時期に散布すると、芝生に黄変などの薬害が発生する可能性があります。芝生の状態を確認しながら、適切なタイミングを選んで使用しましょう。
「しつこい雑草退治スプレー」が最も活きる使い方
このスプレーの最大の強みは、ピンポイントで気になる広葉雑草だけを狙い撃ちできる使い勝手の良さにあります。例えば、シバニードアップ粒剤でイネ科雑草を事前に抑制した後、それでも生えてくるカタバミ・クローバー・スギナなどの広葉雑草を個別に枯らすシーンが典型的な活用法です。芝全体への散布ではなく、特定の雑草が集中している箇所への局所処理として使うことで、芝生へのダメージを最小限に抑えながら高い除草効果を得られます。
シバニードアップ粒剤との組み合わせが最強です。粒剤でイネ科雑草を予防しつつ、生えてきた広葉雑草にはスプレーでピンポイント除草。2製品を使い分けることで、芝生の雑草管理が大幅に効率化します。
「シバニードアップ粒剤」の特徴と使い方
「シバニードアップ粒剤」は、粒状の除草剤を芝生全体に均一に散布するタイプです。散布後5〜10日で雑草が枯れ始め、約3ヶ月間効果が持続する土壌処理剤として、発生前の予防にも発生初期の除草にも対応します。高麗芝など日本芝に使用でき、メヒシバ・スズメノカタビラといった厄介なイネ科雑草に効果があります。また、「シバニードグリーン粒剤」はこの粒剤に肥料成分を配合した製品で、除草と施肥を同時に行いたい方に適しています。
効果がある雑草の種類
一年生雑草および多年生広葉雑草に対応しています。特に効果が認められている雑草は以下の通りです。
- メヒシバ(一年生イネ科雑草)
- スズメノカタビラ(一年生イネ科雑草)
- スギナ(多年生広葉雑草)
- オオアレチノギク
- カラスノエンドウ
使用上の注意点
- 西洋芝には薬害が生じるため使用できません
- 草丈が高い雑草(目安:5cm超)には効きにくいため、発生前または草丈が低い初期に散布します
- 高温期・異常乾燥時・芝生が弱っている時期は薬害が発生する恐れがあるため使用を避けましょう
- 散布量が多すぎると芝生も枯れてしまうため、規定量を厳守してください
- 砂土では薬害発生の恐れがあるため使用を避けてください
粒剤は土壌に浸透して根から成分を吸収させる仕組みです。規定量を超えて散布すると、芝生自体も枯れてしまう危険があります。必ず商品ラベルの使用量を守りましょう。
「シバニードアップ粒剤」が最も活きる使い方
粒剤の最大の特徴は「予防効果」にあります。高麗芝など日本芝で使用する場合、雑草発生前〜発生初期、草丈10cm以下の時期に均一に散布することで、その後の雑草の発芽・成長を長期間にわたって抑制できます。春先の芝生管理シーズン開始前に散布しておくと、メヒシバやスズメノカタビラの発生を事前に予防できるため、夏以降の手間を大幅に削減できます。シーズン通じての計画的な除草管理に最適な製品です。
「シバニードシャワー」の特徴と使い方
「シバニードシャワー」は、希釈不要でそのままシャワー散布できる液体タイプの除草剤です。有効成分はMCPP-Kで、しつこいスギナへの効果が特に高いことが特徴です。日本芝だけでなく、西洋芝のケンタッキーブルーグラスにも使用できるのは、シリーズ内でもシャワーとMCPソーダ塩のみという貴重な存在です。散布後3〜7日という比較的早い段階で効果が現れます。
効果がある雑草の種類
一年生広葉雑草に有効で、特にスギナへの効果が高い製品として位置づけられています。
- スギナ(特に有効)
- その他の一年生広葉雑草
- キク科雑草には効果が弱い
- イネ科雑草には効果が弱い
使用上の注意点
- 生育期の広葉雑草(草丈30cm以下)に茎葉へ均一に散布します
- 散布後の降雨は効果を低下させるため、天気予報を確認してから散布しましょう
- 低温時(18℃以下)は効果が劣るため、気温が十分に上がった時期に使用してください
- キク科・イネ科雑草がメインの場合は別の除草剤を検討してください
シバニードシャワーの成分MCPP-Kは気温が18℃を下回ると効果が大幅に低下します。春先や秋の涼しい時期ではなく、気温が安定した初夏〜夏に使用するのがベストです。
「シバニードシャワー」が最も活きる使い方
スギナは地下茎で増殖するため、地上部を刈るだけでは根絶が難しい難防除雑草です。シバニードシャワーはそのスギナへの高い効果が強みで、芝生の広い範囲にスギナが広がってしまった場面でのエリア散布に適しています。また、スポット除草には向かないが広い面積の広葉雑草全体を処理したい場合にも、「しつこい雑草退治スプレー」より使い勝手が良く、広範囲を効率的に除草できます。
シバニードアップ「MCPソーダ塩」の特徴と使い方
シバニードアップ「MCPソーダ塩」は、難防除雑草として知られるクローバー・チドメグサへの効果が特に高いと評判の除草剤です。水で希釈して散布する濃縮液タイプで、日本芝とケンタッキーブルーグラスに使用できます。有効成分はMCPA系で、高温になるほど効果が高まる特性があります。
効果がある雑草の種類
一年生・多年生の広葉雑草に対応しています。特に以下の難防除雑草への効果が高く評価されています。
- クローバー(白詰草・特に有効)
- チドメグサ(特に有効)
- スギナ
- その他一年生・多年生広葉雑草
使用上の注意点
- MCPA系農薬のため、他のMCPA含有農薬と合わせた総使用回数の範囲内で使用してください
- 萌芽期および生育初期の芝生には薬害が生じます。根付いて芝刈りを済ませた後に散布してください
- 高温になるほど効果が高まるため、7月頃の芝刈り後が最適な散布タイミングです
- 散布後の降雨は効果を低下させるため、天気予報を確認してから散布しましょう
MCPソーダ塩は高温期(7月前後)の芝刈り後が最も効果を発揮できるタイミングです。芝刈りで芝生のストレスを最小化した上で、高温を味方につけて雑草に集中的に効かせましょう。
「MCPソーダ塩」が最も活きる使い方
クローバーやチドメグサは、他の除草剤では効果が出にくい「難防除雑草」として芝生管理者の悩みの種になりやすい存在です。MCPソーダ塩はこれらの難防除雑草に対して特に高い効果を発揮するため、クローバーやチドメグサが広い範囲に広がってしまった場合の集中的な防除に最適です。水で希釈して広範囲に均一散布できるため、スポット処理だけでなく芝生全体への均一散布にも向いています。
MCPA系農薬は使用回数に制限があります。他のMCPA含有除草剤と組み合わせる場合は、年間の総使用回数を超えないように管理してください。
シバニードアップシリーズの選び方まとめ
シバニードアップシリーズを効果的に活用するには、現在の芝生に生えている雑草の種類を正確に把握した上で適切な製品を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に製品を選んでください。
イネ科雑草(スズメノカタビラ・メヒシバ等)か、広葉雑草(クローバー・カタバミ・スギナ等)かを見極めましょう。イネ科かどうかは葉の形状(細長くて平行脈がある)で判断できます。
高麗芝などの日本芝か、ケンタッキーブルーグラスなどの西洋芝かを確認します。シリーズの一部製品は西洋芝への使用が制限されています。
雑草が生える前に予防したいなら粒剤、すでに生えた雑草を除草したいならスプレー・シャワー・MCPソーダ塩を選びます。
局所的に生えた雑草への対処なら「しつこい雑草退治スプレー」、広い範囲に広がった雑草には「シバニードシャワー」や「MCPソーダ塩」が向いています。
イネ科雑草を予防・除草したい → シバニードアップ粒剤
カタバミ・クローバー・スギナをピンポイントで除草したい → しつこい雑草退治スプレー(日本芝のみ)
スギナを広範囲で除草したい → シバニードシャワー(日本芝・ケンタッキーブルーグラス対応)
クローバー・チドメグサを集中除草したい → MCPソーダ塩(日本芝・ケンタッキーブルーグラス対応)



よくある質問(FAQ)
- シバニードアップシリーズは西洋芝に使えますか?
-
製品によって異なります。「しつこい雑草退治スプレー」と「シバニードアップ粒剤」は西洋芝への使用不可です。一方、「シバニードシャワー」と「MCPソーダ塩」はケンタッキーブルーグラス(西洋芝)にも使用できます。使用前に必ず芝生の種類を確認してください。
- スズメノカタビラにはどの製品が効きますか?
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スズメノカタビラはイネ科雑草のため、「シバニードアップ粒剤」が対応しています。ただし草丈が5cmを超えると効果が落ちるため、発生前〜発生初期(草丈10cm以下)の早い段階で散布することが重要です。
- クローバーが大量に生えています。どの製品が最も効果的ですか?
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クローバーには「シバニードアップ MCPソーダ塩」が最も効果的です。難防除雑草として知られるクローバーへの効果が特に高く、7月頃の高温期に芝刈り後の芝生に散布するのが最適なタイミングです。「しつこい雑草退治スプレー」でも対応できますが、日本芝限定となります。
- 散布後に雨が降ってしまいました。再散布は必要ですか?
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液体タイプ(しつこい雑草退治スプレー・シバニードシャワー・MCPソーダ塩)は、散布後の降雨により薬剤が洗い流されて効果が低下します。雨後に効果が見られない場合は、天気が安定した日を選んで再散布を検討してください。粒剤は土壌処理剤のため降雨の影響は比較的少ないですが、散布直後の大雨は避けた方が無難です。
- シバニードアップ粒剤とシバニードグリーン粒剤の違いは何ですか?
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「シバニードアップ粒剤」は除草成分のみの製品です。「シバニードグリーン粒剤」はその粒剤に芝生用の肥料成分を加えた製品で、除草と施肥を一度の散布で同時に行えます。春の雑草防除と施肥を効率よく済ませたい方には「シバニードグリーン粒剤」がおすすめです。













