芝生の補修(剥げ・でこぼこ・枯れ・張り替え)

剥げ・でこぼこ・枯れなど芝生を部分的に補修する方法。芝生も年月が経つと踏まれたり病害で枯れて芝がない所が出てきます。芝生自体がでこぼこしてきた場合など芝生を補修する方法について。芝生の補修に適した時期、張り直しや種の追いまきなど。

補修が必要になる原因(剥げ・でこぼこ・枯れ)

作った時はきれいな芝生でも様々な理由で芝生の手直しが必要になってきます。面積が小さければ周りの芝からランナーが伸びて覆われますが数ヶ月覆われない所は諦めて張り直すのも一案です。

踏み圧などで芝生が剥げる
原因:根付く前に歩いてしまった、転圧が不十分だったなど造成初期の問題から花見や通路で踏み圧が高かったなど。特に通路の芝が枯れてしまうのはあるあるで見た目も良くないので復活させるには、という相談も多いですが踏み固められたり芝が育ちにくい条件になっていることも多く飛び石やレンガなどで“踏まない”状況を作ると悩みから開放されます。

接道部分の緑化

駐車場・アプローチなど外構の芝生緑化

2017/12/6

芝生がでこぼこ
原因:芝張り前に平らにならすよう口酸っぱく言われますが人の通行や雨の流れ方などいずれ芝生にでこぼこが出てきます。

夏の暑さ、軸刈り、病害虫などで芝が枯れる
原因:西洋芝で起きる夏枯れ、成長点ごと刈ってしまい再生しない軸枯れ、犬などペットのおしっこ、モグラ塚など。

芝生の補修に適した時期

補修の方法は部分的な張替え、目土入れ、追いまきになりますが張替えなら芝張りと同じ時期、目土入れなら芝が休眠していない時期、追いまきなら種まきに適した時期、と制約が出てきます。いずれにしても真冬、真夏など芝生の状態がよくない時期は避けることになるでしょう。

「目土入れ」で芝生のでこぼこを補修する

芝生がでこぼこするのは宿命みたいなもので常に目土の在庫を持っておいて適宜補修するのが良いでしょう。芝生のでこぼこの直し方で説明したように目土をかけ葉が完全に覆われない3〜5mm程度覆います。

基本的に低い所を埋める感じで目土を入れますが大きく凹んでいる箇所は芝生の下に手鎌を差し込んで目土を足す、大きく盛り上がっている箇所は手鎌を差し込んで土を掻き出し鎮圧する方が早いでしょう。

切り芝を「張り替え」て剥げた芝生を補修する

剥げたエリアが大きいなら芝生の張替えも選択肢。切り芝のマットを剥げた所に張って補修する方法です。

芝の無いエリアは大抵この写真のように不定形になっていると思います。エッジカッター(ターフカッター)やスコップ、手鎌などで切り芝のサイズに正方形または長方形に切り取ります。大抵凹んでいると思いますので芝張り後平になるよう少し耕して床土も補います。

切り芝を張り、隙間を目土で埋め、転圧します。普通の芝生の張り方と同じで一ヶ月程度その一角は養生します。芝刈りの邪魔になる場所なら張替えの前に芝刈りしておいた方が良いでしょう。芝の補修に適した時期は芝張りと同じで4月〜梅雨入りまでと初秋です。

数年経ち傷んできた芝生を部分的に張替え、ロープで立ち入り制限して養生している様子。芝の質にパッと見でわかる違いが出ます。
芝生の補修:部分的な張替え

▼日本丸近くの土手で張り替えて立ち入り制限している例
芝生の補修

種を「追いまき」して芝生を補修する

種の「追いまき」とはその名の通り新しい芝を生やす方法です。種まきしたが発芽率が良くないエリアができてしまった場合、夏枯れや踏み圧で芝が傷んでしまった場合です。種から生育する西洋芝で使われる補修方法。

例えば下の写真はプランターで育てているバミューダグラスですが手前側には芽がないで追いまきが必要かもしれません。初めての種まきの場合、芝生の種まきで説明したように芝が5cm程度に伸びて一回芝刈りをした後に行うのが良いでしょう。追いまきするとしばらく芝生に入れなくなり初回に種まきした分が育ちすぎてしまうからです。

追いまきの方法は芽が生えていない所に種を撒いて目土で覆うだけです。種まき自体は春・秋が適していますが夏枯れのリスクを考えると秋がおすすめの時期です。

バミューダグラス(リビエラ)1108

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