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芝生の補修(剥げ・でこぼこ・枯れ・張り替え)

剥がれた芝

 

 

きれいに整えた芝生も、年月が経つにつれて剥げ・でこぼこ・枯れといったトラブルが必ず生じます。「どうすれば元通りになるのか」「補修のベストな時期はいつか」という疑問を持つ方に向けて、本記事では芝生の補修方法を目土入れ・張り替え・種の追いまきの3パターンに分けて詳しく解説します。原因の特定から具体的な作業手順まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

読者

通路沿いの芝が踏まれて剥げてしまいました。どう直せばいいですか?

専門家

原因によって最適な補修方法が変わります。まず剥げ・でこぼこ・枯れのどれに当たるかを確認し、それぞれに合った方法を選びましょう。時期の選び方も重要なポイントです。

目次

補修が必要になる原因(剥げ・でこぼこ・枯れ)

美しく整った芝生も、さまざまな要因でダメージを受けます。補修をする前に、まず「なぜそうなったのか」を把握することが重要です。原因に合った対策を講じないと、補修後も同じトラブルが繰り返されてしまいます。

踏み圧などによる芝の剥げ

根付く前に歩いてしまったり、転圧が不十分なまま仕上げてしまった造成初期の問題のほか、花見や通路として日常的に人が通ることで踏み圧が高まり、芝が剥げてしまうケースは非常に多いです。特に通路沿いの芝が枯れてしまうのは「あるある」のトラブルで、復活を試みても踏み固められた土壌では芝が育ちにくい条件になっていることが多く、根本的な解決が難しい場合もあります。

通路として使う部分は飛び石やレンガを設置して「そもそも踏まない」環境を作ることが、長期的なトラブル解消につながります。

芝生のでこぼこ

芝張り前にいくら丁寧に地面を平らにならしても、人の通行・雨水の流れ・土の沈下などによって、時間の経過とともに芝生はでこぼこになっていきます。これはある意味で芝生の宿命とも言えます。定期的な目土入れを習慣にして、こまめに補修していくことが大切です。

夏の暑さ・軸刈り・病害虫などによる枯れ

西洋芝で起きやすい夏枯れ、成長点ごと刈り取ってしまう軸刈りによる枯れ、犬など動物のおしっこによる局所的な枯れ、そしてモグラ塚による被害など、枯れの原因は多岐にわたります。原因を特定しないまま補修しても再発するため、状況をよく観察してから対策を立てましょう。

症状主な原因適した補修方法
部分的な剥げ踏み圧・根付き不良切り芝の張り替え
芝生のでこぼこ人の通行・雨・土の沈下目土入れ
局所的な枯れ病害虫・おしっこ・軸刈り切り芝の張り替え
広範囲の薄さ・枯れ夏枯れ・発芽不良(西洋芝)種の追いまき

芝生の補修に適した時期

補修のタイミングを誤ると、作業しても芝がうまく回復しないどころか、さらにダメージが広がることもあります。補修方法によって適した時期が異なるため、以下の点を押さえておきましょう。

補修時期のポイント
  • 切り芝の張り替え → 芝張りと同じ時期(4月〜梅雨入りまで、もしくは初秋)
  • 目土入れ → 芝が休眠していない成長期(春〜秋)
  • 種の追いまき → 種まきに適した時期(西洋芝は春・秋、夏枯れのリスクを考えると秋がベスト)
  • 真冬・真夏など芝生の状態が悪い時期は補修を避けること

補修後は一定期間の養生が必要です。補修箇所の周辺はロープなどで立ち入りを制限し、新しい芝が根付くまで踏まないようにしましょう。

「目土入れ」で芝生のでこぼこを補修する方法

芝生がでこぼこしてくるのは避けられないことです。常に目土の在庫を手元に置いておき、気になった箇所を適宜補修するのが最もスマートな維持管理の方法です。芝生のでこぼこの直し方で解説しているように、目土は葉が完全に埋まらない3〜5mm程度をかぶせるのが基本です。

目土入れの基本手順

STEP
凹凸の状態を確認する

低い箇所・高い箇所を目視で確認し、補修の優先度を判断します。大きく凹んでいる箇所と小さな凹みでは対処法が異なります。

STEP
目土を均一にかぶせる

低くなっている部分を中心に、葉が完全に覆われない3〜5mmを目安に目土を均一に入れます。芝葉の隙間にしっかり入るようにブラシやレーキで広げましょう。

STEP
大きな凹みは手鎌を使って調整する

大きく凹んでいる箇所は、芝生の下に手鎌を差し込んで少し持ち上げ、その下に目土を足して高さを調整します。逆に大きく盛り上がっている箇所は、手鎌を差し込んで余分な土を掻き出してから鎮圧するのが効率的です。

STEP
十分に水やりをする

目土入れ後はたっぷり水をやり、目土が芝の根元にしっかり定着するようにします。作業後数日は乾燥させないよう注意しましょう。

目土入れは一度に大量に行うより、少量を定期的に繰り返す方が芝への負担が少なく、きれいに仕上がります。

切り芝を「張り替え」て剥げた芝生を補修する方法

剥げた面積が広い場合は、切り芝のマットを使った張り替えが最も確実な補修方法です。新しい芝を直接植え込むため、短期間で緑を取り戻すことができます。

張り替えの作業手順

STEP
補修エリアを整形する

芝のない部分は不定形になっていることがほとんどです。エッジカッター(ターフカッター)・スコップ・手鎌などを使い、切り芝が収まるよう正方形または長方形に形を整えます。

STEP
床土を補い地面を平らにする

剥げた箇所は周囲より凹んでいることが多いため、軽く耕して床土を補い、張り替え後に周囲と同じ高さになるよう調整します。

STEP
切り芝を張る

普通の芝生の張り方と同様に切り芝を張り、芝と芝の隙間を目土でしっかりと埋めます。その後、芝が地面に密着するよう転圧を行います。

STEP
約1ヶ月間養生する

張り替えた箇所はロープなどで立ち入りを制限し、約1ヶ月間は踏まないようにして根付きを待ちます。養生中は乾燥に注意して、こまめな水やりを続けましょう。

作業前に芝刈りを忘れずに

補修箇所が芝刈りの動線にかかる場合は、張り替え作業の前に芝刈りを済ませておきましょう。養生中は芝刈り機を入れられないため、先に刈っておくことで養生中の管理がぐっと楽になります。

数年経過して傷んできた芝生を部分的に張り替えた後、ロープで立ち入りを制限して養生すると、新しい芝と古い芝でパッと見でわかる違いが生まれます。しっかり根付けば徐々に周囲と同化し、美しい芝生面に戻っていきます。

芝の補修に適した時期は芝張りと同様で、4月〜梅雨入りまでと初秋(9月前後)が最もおすすめです。この時期は芝の活着率が高く、補修後の回復が早い傾向があります。

種を「追いまき」して薄くなった芝生を補修する方法

追いまきとは、すでに芝生がある場所に新たに種を播いて芝を補う方法です。主に種から育てる西洋芝(バミューダグラス・ケンタッキーブルーグラスなど)で活用される補修手段で、発芽率が低かったエリアや夏枯れ・踏み圧で傷んだ箇所の回復に有効です。

追いまきが必要なケース

  • 最初の種まき後、部分的に芽が出なかったエリアがある
  • 夏の高温乾燥によって西洋芝が広範囲に枯れてしまった
  • 踏み圧や軸刈りで芝が薄くなり、土が見えている部分がある
  • プランターで育てているバミューダグラスなど種まきからの初期育成で、手前側のみ芽が出ていない

追いまきの手順と注意点

初めての種まきの場合、芝生の種まきで解説しているように、芝が5cm程度に伸びて最初の芝刈りを1回行った後のタイミングが追いまきに適しています。追いまきをするとしばらく芝生内に入れなくなり、先に播いた分が育ちすぎてしまうリスクがあるため、初回の成長をある程度待ってから行うのがベストです。

STEP
芽の出ていない箇所を確認する

芝生全体を観察し、土が見えている・芝が薄い部分を特定します。広範囲の場合はエリアに印をつけておくと作業しやすくなります。

STEP
種を播く

芽の出ていない箇所に種を均一に播きます。播きすぎると芝が密集しすぎて管理が難しくなるため、適切な播種量を守りましょう。

STEP
目土で覆い養生する

播いた種の上から薄く目土をかけて覆い、発芽するまでの間は乾燥させないよう毎日水やりを続けます。新たな芽が十分に出るまで立ち入りを制限しましょう。

追いまきは秋がおすすめ

追いまきは春・秋ともに行えますが、春に播くと夏の高温で再び枯れるリスクがあります。秋に追いまきをすると涼しい気候の中で発芽・定着しやすく、翌春の芝生の状態も良好になります。西洋芝の追いまきは秋(9〜10月)を優先的に検討しましょう。


芝生補修の方法を比較まとめ

3つの補修方法はそれぞれ適した状況・時期・芝の種類が異なります。下表で改めて整理しておきましょう。

補修方法適した状況適した時期対象の芝
目土入れでこぼこの解消・軽微な補修春〜秋(芝の成長期)全種類
切り芝の張り替え剥げ・広範囲の枯れ4月〜梅雨入り・初秋全種類
種の追いまき発芽不良・夏枯れ後の回復春・秋(秋がベスト)主に西洋芝
補修成功のポイントまとめ
  • 原因を特定してから補修方法を選ぶ
  • 真冬・真夏など芝生の状態が悪い時期の補修は避ける
  • 補修後は必ず養生期間を設け、立ち入りを制限する
  • 通路として使う箇所は飛び石などで根本的な解決を図る
  • 目土は常に在庫を持っておき、こまめに補修する習慣をつける

よくある質問(FAQ)

芝生の剥げを自分で補修できますか?

はい、可能です。剥げが小さい場合は切り芝のマットを張り替えるだけで補修できます。必要な道具もスコップや手鎌、目土など一般的なもので対応できます。ただし広範囲にわたる場合や原因が土壌にある場合は、根本的な土壌改良が必要になることもあります。

芝生の補修に最適な時期はいつですか?

切り芝の張り替えは4月〜梅雨入りまでと初秋(9月前後)が最適です。目土入れは芝の成長期(春〜秋)に行います。種の追いまきは春・秋ともに可能ですが、夏枯れのリスクを考えると秋(9〜10月)がおすすめです。真冬・真夏は避けましょう。

芝生の通路部分がいつも枯れてしまいます。根本的な解決方法はありますか?

踏み圧が高い通路は芝が育ちにくい環境になっているため、補修しても繰り返し枯れてしまうことが多いです。最も根本的な解決策は、飛び石やレンガなどを設置して「芝を踏まない」導線を作ることです。これにより芝のダメージそのものを防げます。

高麗芝などの日本芝でも追いまきはできますか?

高麗芝・ノシバなどの日本芝は基本的にランナー(匍匐茎)によって自然に広がるため、種による追いまきはほとんど行われません。日本芝の場合は、剥げた箇所に切り芝を張り替えるか、周囲のランナーが伸びるのを待つのが一般的な補修方法です。

芝生の補修後の養生期間はどのくらいですか?

切り芝の張り替えを行った場合は、根がしっかり土に馴染むまで約1ヶ月間の養生が必要です。養生中は補修箇所に立ち入らず、乾燥しないよう適切な水やりを続けてください。種の追いまきの場合も、芽がそろうまでの数週間は立ち入りを制限しましょう。

 

 

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著者

「芝生の手入れ.com」のほぼ全ての記事を書いています。都内在住のブロガー/エディター。好きな芝はケンタッキーブルーグラス。育てている芝はコウライシバ・ノシバ、西洋芝のバミューダグラス・JターフⅡ。

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