駐車場・アプローチなど外構の芝生緑化

玄関までのアプローチや駐車場などの外構を装飾や緑化のため芝生化する事例について。人の通行や車の出入りなどストレスがかかる環境で芝生化するメリット・デメリット、芝生の保護方法。

外構を芝生化するメリット・デメリット

外構(がいこう)とは門や塀、垣根に駐車場、玄関までのアプローチなど居住・生活する建物の外にある構造物のこと。ここでは駐車場や玄関までのアプローチの芝生化について扱います。インテリアに対応して「エクステリア」とも呼びます。

玄関までのアプローチは通路でもあるが芝生を敷けば庭でもあります。狭い通路でも明るい雰囲気になるメリットがあります。まとまった平地が取りづらい都市にあって駐車場は新たな緑化対象として注目されています。芝生で緑化することでアスファルトの駐車場と比べヒートアイランド現象の緩和、都市型洪水の防止、美観の向上などのメリットが期待できます。

デメリットは踏み圧が強かったり車など重量物が乗るため芝生の保護が必要で管理を怠ると半裸地化し緑化の効果も落ちる点です。特に条例の義務によって緑化するケースで芝生造成の初期費用のみで継続的なメンテナンス費用が確保されていない場合があるのも課題です。

DIYでアプローチを緑化する方法

コンクリートやブロック、飛び石などで通路を確保した上で周りに芝生を張ります。高麗芝の場合芝張りに適した時期があるので建築のタイミングで緑化できずDIYで芝生化することになるかもしれません。また日当たりが悪い場所では人工芝も選択肢です。

目地張り・ベタ張り・市松張り・すじ張り

芝生の植え方(張り方)とコツ

2017/10/30

地方自治体の条例による緑化義務

都市開発において地方自治体が条例等により緑化義務となる面積基準が定めている場合や、都市緑化の推進を図るために緑化を義務づけている場合において、駐車場の緑化が面積に算入できる場合があります。

マンション接道部分の芝生化

例えば江東区では250平米以上の敷地の建築工事の場合、地上部、建築物上、接道部を、それぞれの基準に適合するように緑化しなければなりません。
緑化指導と認定(建築・宅地開発の際の、みどりの条例の手続き)|江東区

接道部分の緑化

オフィスビル外回りの芝生化

例えば新宿区では緑に被われた土地の面積比率=緑被率25%を目標としていて、「新宿区みどりの条例」に基づき建築行為等を行うとき区民や事業者に緑化を義務付けています。
緑化計画書制度:新宿区

外構の芝生化

駐車場の芝生化事例

比較的きれいな駐車場の芝生化事例。ブロックのタイルの目地部分に芝生が生える仕組み。車の重量はコンクリートが支える。
駐車場の芝生化事例
よく見かける裸地化した駐車場。植えっぱなしで手入れしていない場所が多い。
裸地化した駐車場

アプローチの芝生事例

通行が多い場合芝生が傷んで裸地化する可能性が高くなります。飛び石や木材で通路を確保すると良いでしょう。
アプローチの芝生化
コンクリートやアスファルトに芝生のランナーがはみ出すと見苦しくなります。砕石やブロックで芝生の進出をストップします。
通路との境界線

芝生の保護方法

頻繁に通行がある場所はこのように芝生が傷んで裸地化してしまう
通路が裸地化してしまう

芝生の保護資材。芝生が直接踏まれないようにする蜂の巣状の保護材。
芝生の保護資材
芝生で緑化した斜面。踏み固められ滑りやすい階段はコンクリートを埋め込んでいる。
芝生の保護事例

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)