芝生の雑草スズメノカタビラは世界各地に自生する一年生のイネ科植物。単子葉植物イネ科イチゴツナギ属で漢字では「雀の帷子」。芝生の雑草の種類と対策について。
「スズメノカタビラ」の特徴
5〜30cmほどの草丈のイネ科の雑草で一年生だが越年することもある。葉は平らで線形、花は季節を問わず出る。根本から葉が増える分げつで株を形成する。小さな穂が枝分かれするのが特徴。
▼冬場のスズメノカタビラ
芝生の雑草としての「スズメノカタビラ」
芝生と同じ環境、日当たりがよく酸性の土壌を好むため芝生の代表的な雑草の一つ。踏みつけ、低刈り込みにも強くゴルフ場のグリーンでも生育する。小さな頃から花を付けること、通年で種が落ちることから根絶が難しい。
対策:スズメノカタビラに効く除草剤
イネ科雑草に効く「シバニードアップ」などの除草剤を使用する。「シバニードアップ」は日本芝に対して使用可能。一年生イネ科雑草やオオアレチノギク、カラスノエンドウ等に効き3ヶ月効果が持続する。草丈の高い雑草には効きにくいので注意。雑草発生前や草丈の低い時期(目安として 5cm以下)に散布する。
「ラウンドアップ」は非選択性の除草剤でスズメノカタビラを含む雑草全般に効くが芝生も枯らしてしまう。芝刈り前の除草に使ったり、茎葉から吸収されて根に移行して根から枯らしていく除草剤なので筆やハケで雑草の葉に直接塗るなどの手段がある。