芝生の用途と利用シーン

庭や公園に広がる青々とした芝生。公共施設の緑化や競技場でも身近な存在です。芝生の用途と具体的な利用シーンを改めて調べてみました。

芝生の定義

例えば「大辞泉」では「芝生」の定義を芝が一面に生えている所、植えてある所、としています。

芝が一面に生えている所。また、庭などで芝が植えてある所。「芝生に寝そべる」(大辞泉)

芝が一面にあれば芝生。なるほど。ではその芝はどういう植物か。

  1. イネ科の多年草。日当たりのよい地に密に生える。茎は強く、地面をはい、5月ごろ繊細な茎を出して紫色がかった穂をつける。庭園や土手に植えて芝生とする。芝草。
  2. 芝生などとして植える葉の細い草。コウライシバ・ギョウギシバやブルーグラスなど。

(大辞泉)

結論から言うと芝として使われるイネ科の植物には複数あります。例えば牧草地で牛が食べることによって低い草丈が残るのも芝生の一形態です。

ガーデニングで使われる品種には日本芝、明治以降海外から導入された西洋芝、耐寒性によって夏芝、冬芝に分けられます。

芝生が利用される場所

利用シーンの代表例として公園、運動場、野球場、サッカー場、テニスコート、競馬場、ゴルフ場、家庭の庭などが挙げられます。

公園、運動場

大きな公園には芝生広場があり東京都内では例えば代々木公園、小金井公園、新宿御苑にもピクニックができる広場があります。校庭や園庭などの運動場で転んでも怪我をしにくい、のびのび遊べるなどの理由で芝生が活用されています。

▼東京都三鷹市、野川公園の芝生広場

野球場

メジャーリーグではヤンキースタジアムを始めほとんどが天然芝です。トロピカーナ・フィールドなど人工芝のスタジアムもあります。日本のプロ野球では人工芝の東京ドーム大阪ドームの他、天然芝の甲子園球場など混在しています。ドーム球場の場合日照や水やりなど管理上の理由で人工芝を選ぶことがあります。

メジャーリーグベースボールの本拠地野球場一覧

サッカー場

Jリーグは開幕当初から天然芝を推奨しておりスタジアム基準でも芝の使用が明記されています。2017年から5%ほど人工芝を混ぜた「ハイブリッド芝」が認可されました。J1としてはノエビアスタジアム神戸で初敷設される見込みです。ハイブリッド芝は人工芝に天然芝の根が絡むことで抜けにくくメンテしやすくなるメリットがあります。ハイブリッド芝は欧州では定着していてイングランドの国立競技場に当たるウェンブリー・スタジアムでも使われています。

天然芝の推進:About Jリーグ:Jリーグ.jp
ノエビアスタジアム神戸 ハイブリッド芝について ~ 国内スタジアム初のピッチ内敷設へ ~:Jリーグ.jp

▼ハイブリッド芝のイメージ

▼鹿島サッカースタジアムの芝生

テニスコート

ウインブルドン、全豪オープン、全仏オープン、全米オープンのテニス4大大会ではウィンブルドンが天然芝コート。その他は全仏がクレー(赤土)、全米・全豪がハードコートです。天然芝コートでは国内最大規模の「グラスコート佐賀」が有名ですが国内では珍しい存在です。
クラブ案内|グラスコート佐賀 テニスクラブ

競馬場

)は寒くなると地上部が枯れ地下茎のみで休眠する特徴を持ちます。年間を通して常緑とするため、寒さに強い西洋芝の種を撒いて季節ごとにメインの芝生を入れ替える「」はJRAが開発し競馬場以外にスポーツ競技場やゴルフ場に広まりました。

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混合西洋芝の種まき

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JRAに通年緑化を決意させたきっかけは、ジャパンカップの苦い教訓です。
第1回ジャパンカップが開催された1981年当時の東京競馬場の芝馬場は、野芝単独であり、11月末には冬枯れして茶色になっていました。そのため、外国の招待者には「どこに芝馬場があるの」などと言われてしましました。それ以来、冬期も青々とした芝馬場で競馬をしたいという関係者の悲願を達成するため、調査試験に着手することになりました。
通年緑化とオーバーシード法の技術開発

ゴルフ場

大規模な芝生がある場所といえばゴルフ場です。冬でも緑を保つベントグラスという種類がよく使われます。葉が柔らかく細めで摩擦が少ないため高速グリーンが作れるとされています。

家庭の庭

日本で1番ポピュラーな芝生は「」です。「」は日本芝の一種で野芝よりキメが細かく、刈り込むと綺麗な庭が作れます。高温多湿な日本の気候に合った芝です。夏芝なので寒くなると地上部が枯れて休眠します。

芝生の機能

J1のスタジアム規定のように天然芝と明記しているのはなぜでしょうか。見た目で楽しむ以外の芝生の役割を振り返ってみましょう。

  • スポーツで選手を保護するクッションとして:地面や人工芝の場合スライディングすると怪我をしたり火傷をしたりしやすくなります。
  • ガーデニングのグラウンドカバーとして:グラウンドカバーとは地表を覆う多年生の植物を植えることで他にはリュウノヒゲやイワダレソウ、クローバーなど多少踏まれても大丈夫な植物が好まれます。
  • 砂ぼこりや温度の抑制:土のグラウンドに比べ砂埃を抑えたり夏涼しく過ごせる効果があります。
  • 法面緑化:傾斜地で土砂の流出を防ぐため。表層の植栽のため急な傾斜には向きません。

まとめ:芝生の定義と役割

「芝生」とはイネ科の多年草である「芝草」が一面に植えられている場所を指します。芝生が利用される場所として公園、運動場、野球場、サッカー場、テニスコート、競馬場、ゴルフ場、家庭の庭などが挙げられます。芝生には美観やクッション、砂ぼこりや温度の抑制、緑化などの機能があります。

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