芝生を作るにはマット状の「切り芝」や面積が広い場合「ロール芝」を買ってきて貼り付けます。ご家庭の場合ホームセンターで「切り芝」を購入するのが一般的でしょう。種やポット苗から芝生を育てる方法もあります。
- 2018.3.19 ホームセンターのジョイフル本田で切り芝の入荷を確認
- 2018.3.19 相馬グリーンでコウライシバの切り芝出荷開始を確認
芝生の販売形態
芝生は切り芝・ロール芝・種の形態で購入できます。芝生の産地として有名なのは茨城・鹿児島・鳥取の3県。
わが国での芝生栽培総面積は15,000haに及ぶ。県別では、茨城県が最も多く、わが国の芝生栽培面積のほぼ半分を占めており、鹿児島県、鳥取県を含めた3県で、全面積の約3/4を占める
わが国における芝生生産と流通の動向 – 芝草研究(1992-1993) – 日本芝草学会
マット状の「切り芝」
「芝を張る」という言い回しがあるように「切り芝」で「張芝」するのが芝生を造成する最も一般的な手法です。
「切り芝」とは芝の産地から長方形に切り出した芝生マット。専門用語ではソッド(sod)とも言います。切り芝の大きさは産地によって異なり購入前に確認が必要です。おおよそ30cm角の切り芝を9枚から10枚束ねたものを一単位として扱います。目地次第ですが1束1平米相当で計算できます。ホームセンターやネット通販で購入可能。
▼各地方の「切り芝」規格
産地 | 長さ(cm) | 幅(cm) | 枚数 | 1束の面積(m2) |
茨城 | 35 | 26 | 10 | 0.91 |
鳥取・九州(鹿児島・宮崎) | 37.1 | 30 | 9 | 1.00017 |
九州(鹿児島・熊本) | 33.4 | 30 | 10 | 1.0020 |
ロール芝
面積が広い場合、芝をロール状に切り出した「ロール芝」という選択肢もあります。サイズには規格がなく業者によります。一枚が大きいので芝張りが簡単、曲線部分の加工が楽というメリットを持ちます。切れ目の目地が少ないので切り芝より乾燥しにくく、養生期間も短くできます。目地を設けないということは購入する芝生の量が増えます。そのため平米あたりの単価が切り芝の倍近く高くなるのがデメリットです。
芝の種
1番使われている高麗芝は発芽率が低いため「切り芝」を貼り付ける「張芝」が一般的ですが寒地型芝草では種を使って芝生を造成できます。
種の場合切り芝、ロール芝より安いのがメリットでデメリットは種子の発芽適温や成長期に合わせるため施工できる季節が限られ、成長まで時間がかかる分使用できるまで時間がかかることです。また気象条件にも左右され集中豪雨や強風に弱い点も考慮が必要です。
種から芝生を造成する方法は家庭では一般的ではなく公園や空港、法面など大面積に専門業者が造成する用途向きです。
▼小規模にプランターなどで楽しむなら種から育てる楽しみも
芝生を購入できるホームセンター・通販
ホームセンターやネット通販で芝生を売っています。出荷後日数が経つほど痛む「切り芝」の性質上、注文してから切り出される生産地直送のネット通販も有力な選択肢です。
芝生を購入できる時期
ホームセンターなどでは一年中芝生を購入できる訳ではありません。
1番出回っている高麗芝の場合、芝張りに適した季節は3月〜6月、つまり春〜梅雨入りまでとされています。高麗芝の成長が活発な時期なので根付いて目地が埋まるのが早くなるからです。また梅雨入り前に芝張りしておけば水やりが楽になります。真夏は蒸れやすく切り芝が痛むのが早くなるため入手しづらくなります。
このような事情からホームセンターでは春先〜ゴールデンウィーク頃芝生を入荷しています。一方ネット通販では通年扱っている所もあるようです。
ホームセンターで芝生を購入
カインズ、芝生特集│コメリ、ケーヨーD2、素敵な庭作り!芝生の張り方と育て方| ロイヤルホームセンター、お庭に芝生を植えよう!|ビバホーム、コーナン、芝生のお手入れ | ジョイフル本田などで芝生とその関連用品を購入できます。ダイソーでは人工芝のみです。
芝生を購入した後の保管方法
芝生は生き物ですから、購入後できるだけ早く芝張りすることが望ましいです。しかし週末まで作業ができない場合もあります。どう芝生を保管したら良いでしょうか。
作業まで2日以上経ってしまう場合は日陰の風通しが良い場所、例えば軒下などに芝生を保管してください。その際平積みではなく立てて保管する方が蒸れたり潰れたりしません。
何日か経つと芝生が傷んで変色してきます。黄色の場合はまだ根付きますが茶色や黒くなってしまうと根付かない可能性が高まります。従って購入後できるだけ早く貼り付けるのが1番です。
ホームセンターなどで良く聞く悩みは買った芝が根付かない、枯れているのではという話。ホームセンターで在庫されていた日数が長かったり、平積みで蒸れたり潰れて傷んでしまう可能性が考えられます。入荷してからの日数を確認する、平積みでないことを確認するなど元気な芝かどうかチェックしましょう。