豊洲市場の最大の魅力は、一般開放される巨大な「屋上緑化広場」とその展望です。風が良く通り、遮るものが少ない屋上は、凧揚げのようなアクティビティに最適で、晴れた日にはスカイラインを一望できます。また、市場外周に整備された「豊洲ぐるり公園」は、レインボーブリッジ(ベイブリッジ)を真正面に捉える新しい夜景スポットとして注目されています。開場前のイベントを通じて、市場の内部見学ルートやアクセス方法も含め、その全容が見えてきました。
豊洲市場って、ただの市場じゃなくて公園みたいな場所ができるって聞いたけど、本当?何ができるの?




その通りです。豊洲市場は、食材の流通拠点としての機能に加え、巨大な屋上緑化広場と周遊公園を持つ、新しいタイプの都市施設です。ここでは、見学で得た最新情報をもとに、訪れる際のポイントを詳しくお伝えします。
豊洲市場の全体像と見学のポイント



2018年10月の開場を控え、先行して開催された「豊洲市場魅力発信フェスタ」。このイベントは、予約なしで市場の内部を見学し、その魅力を体感できる貴重な機会でした。一般公開された見学ルートや、市場の広大なスケールを実感できる内容でした。
市場内は衛生管理が徹底された「閉鎖型」構造。一般の見学者は専用通路から内部を覗く形になり、業者エリアとの交錯はありません。
広大な敷地は道路で四つの主要ブロックに分かれています。イベントで配布された見取り図を基に、それぞれの役割を整理しました。
| ブロック名 | 主な機能・特徴 |
|---|---|
| 水産仲卸売場棟 | 屋上が芝生広場(緑化広場)。イベント等で開放される。 |
| 水産卸売場棟 | 見学通路があり、築地市場で取引された最大級マグロのオブジェが展示。 |
| 青果棟 | 青果物の取り扱い拠点。 |
| 千客万来(予定地) | 築地の場外市場に相当する賑わい施設(当時は未着工)。 |



アクセス方法と今後の交通事情
最寄り駅はゆりかもめ「市場前駅」(開場時に「豊洲駅」から改称予定)です。都心方面からは、現状では新橋駅でゆりかもめに乗り換え、レインボーブリッジ経由でお台場を回り込むルートとなるため、時間がかかる点が課題でした。イベント当日は、都営大江戸線「勝どき駅」から臨時の直行バスを利用する方法が便利でした。
将来的には、新橋と豊洲を築地市場跡地を通って結ぶ「環状二号線」の整備が期待されています。この道路が開通すれば、アクセス時間は大幅に短縮されるでしょう。
▼既に完成して開通を待つ豊洲大橋。工事車両限定で通行しているようです。


豊洲市場魅力発信フェスタが開催された千客万来予定地。とにかく一個一個の敷地が大きい!


マーケットの風物詩「ターレ」を体感
市場内の荷物運搬に使われる電動の構内運搬車「ターレ」。その試乗体験が人気を集めていました。一見すると小さな車体ですが、動力は非常にパワフルで、乗り込んだ多くの来場者がその加速感に驚き、興奮した様子でした。



衛生を保った見学専用ルート
鮮度管理と衛生が生命線である市場では、一般客の動線が厳格に管理されています。豊洲市場は「閉鎖型」と呼ばれ、外気や害虫の侵入を防ぎ、適温を保つ構造です。見学者は専用の入り口からカラフルな見学通路を進み、所々に設けられた覗き窓(ピンク色の「さくらんぼ」など)から市場内部の活気を眺める仕組みになっています。
- 通路は業者エリアと完全分離
- 覗き窓(さくらんぼ)から内部の様子を観察
- 通路の一番奥には「見学デッキ」が設置
▼見学通路の1番奥にある「見学デッキ」


見学専用入り口から見学用通路を進む。ピンク色の「6.さくらんぼ」「↑見学デッキ」の案内。


さくらんぼから覗くと同じ色の通路が広がる。他の色もある。


屋上緑化広場:絶景と凧揚げの新名所
市場見学のもう一つのハイライトが、水産仲卸売場棟の屋上に広がる「緑化広場」へのアクセスです。エレベーターで上がった先には、数百メートルにも及ぶ広大な芝生空間が出現します。ここは日常的に開放されることを想定した、都心では稀有な高所のオープンスペースです。



- 圧巻のパノラマビュー:汐留の超高層ビル群(電通本社、コンラッド東京)から六本木ヒルズ、東京タワー、さらには晴海埠頭や建設中のオリンピック選手村まで、360度の大展望が広がります。






- 理想的な凧揚げ環境:イベントで実施された「凧揚げワークショップ」では、曇天にもかかわらず、家族連れ誰もが簡単に高く凧を揚げられるほど風況が良く、開放感にあふれていました。



- 頑健なノシバの芝生:敷かれているのは日本の在来種「ノシバ」。チクチクとした触感が特徴で、既によく密度が詰まっており、夏の青々とした成長が期待できます。






屋上の過酷な環境(強い日差し、風、排水条件)でもよく育つノシバは、公共空間の屋上緑化に適した品種です。その手入れのコツについては 芝生の手入れ5月の作業は? でも解説しています。
豊洲ぐるり公園:ベイブリッジを独占する夜景スポット
市場の建物とは別に、その外周を一周できる「豊洲ぐるり公園」が2018年4月1日から全面開放されました。以前は通行できない区間がありましたが、これで市場全体をぐるりと取り囲む約1.5kmの遊歩道・ランニングコースが完結します。



1. 圧倒的な夜景ビュー:公園の南側に位置する広場は、東京港を挟んでレインボーブリッジ(通称ベイブリッジ)を真正面に望む絶好のロケーションです。遮るものが何もないため、橋のライトアップと水面に映る光が非常に美しく、写真撮影にも最適です。


2. 小さな憩いの空間:広場には芝生のエリアと多数のベンチが設置されており、市場寄りには小さな複合遊具もあります。日陰が少ないため真夏の日中は厳しいですが、夕方から夜にかけて涼みがてら夜景を楽しむのに理想的です。





【参考】海辺の芝生:お台場海浜公園
豊洲からゆりかもめでひと駅、お台場にも海辺の芝生広場があります。お台場海浜公園の砂浜の内側には、砂地という水はけの良い土壌を活かして芝生が植えられています。波しぶきによる塩分や潮風という過酷な条件でも生育する芝生の環境適応能力には驚かされます。
防風林代わりの松と並んで広がる芝生は、海辺の公園らしい景観を作り出しています。





お台場側からのレインボーブリッジ。正面が地名の由来の砲台跡。


豊洲市場は、「食」の流通拠点という従来のイメージを大きく超えた、展望・レクリエーション・散策の要素を融合させた新しい都市空間として生まれ変わろうとしています。高層ビル群を望む屋上緑化広場の開放感、そしてベイブリッジを独占する外周公園の夜景は、いずれも東京の新しい顔となるでしょう。開場後は、市場の活気と、これらの憩いの空間を同時に楽しめる、他にはない体験が待っています。
豊洲市場・豊洲ぐるり公園に関するよくある質問
- 屋上の芝生広場はいつでも入れますか?
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常時開放されるかどうかは、2018年10月の市場開場後の運用によります。先行イベントでは特別に開放されていました。今後の利用方法については、東京都や豊洲市場の公式情報をご確認ください。
- 豊洲ぐるり公園に駐車場はありますか?
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公園には駐車場が整備されています。ただし、市場開場後は周辺の交通量が増加し、混雑が予想されます。公共交通機関での来訪が推奨されます。
- 夜景を見るのに最適な時間帯は?
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ベイブリッジは日没後からライトアップされます。夏場は19時過ぎ、冬場は17時過ぎからが見頃です。また、夕暮れ時の「マジックアワー」は空の色と橋の明かりが共演して特に美しい時間帯です。











