都市公園再生の成功例!天王寺公園の芝生広場「てんしば」

2015年にリニューアルした大阪・天王寺公園の芝生広場「てんしば」が人気!広大な芝生広場を中心にお洒落なカフェ・レストラン、子供の遊び場やドッグラン、フットサルコートを配置。あべのハルカスや通天閣など観光スポットも多く「てんしば」の芝生広場は国内外からの観光客はもちろん、子連れからお年寄りまで地域住民で賑わう公園となっています。

天王寺公園の芝生広場「てんしば」とは

「てんしば」は2015年の天王寺公園リニューアルで設けられた芝生広場の愛称。天王寺駅側の公園エントランスエリアに7000平米の広大な芝生広場が誕生しました。あべのハルカスを背景に開放感ある芝生広場、周辺に底層のレストランやカフェ、子供の遊び場、ドッグラン、フットサルコードなどを整備しています。

天王寺公園の再整備は2014年オープンのあべのハルカスに合わせた地域再開発で2016年のグッドデザイン賞も受賞しています。官民連携とし公募で近鉄不動産を選定、観光拠点の重要エリアとして再整備した大阪市の狙いが成功したと言えます。オープン2周年のプレスリリースによるとリニューアル前の2013年年間154万人入場が2015年、2016年は年間400万人規模と盛況です。

企画・開発の意義
1.閉鎖的で施設が老朽化した既存公園のイメージを劇的に刷新
2.広大な芝生広場という話題性の獲得
3.あべのハルカスや通天閣からの視点を意識した雄大なランドマーク
4.天王寺動物園や市立美術館、あべのハルカスなどの周辺施設との相乗効果
5.人々が思い思いに楽しめるオープンな雰囲気の提供
6.公園への来園者のリピート率の向上
7.公園との親和性の高い店舗構成による多様な時間の使い方の提供
都市公園 [天王寺公園エントランスエリア「てんしば」] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

あべのハルカスが2014年にオープンした時にハルカス側から眺めた写真が手元に残っていましたがグッドデザイン賞の「企画・開発の意義」冒頭で取り上げられている閉鎖的で施設が老朽化したイメージの雰囲気が伝わってきます。写真正面が茶臼山、左手に通天閣が見えます。老朽化した公園を民間活用して再生した成功事例としては規模は違うものの東京・南池袋公園もあります。

南池袋公園

都市公園再生の成功事例!南池袋公園の芝生管理

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2014年当時の天王寺公園

天王寺公園の芝生広場「てんしば」と周辺施設

2014年当時てんしばエリアは老朽化や有料のためあまり使われていない状況でしたがどう一変したか、見ていきましょう。

エントランスエリアの愛称「てんしば」の看板です。

天王寺駅側から通天閣方面を眺めた所。広い!

#天王寺公園 #てんしば #通天閣 #tennoji #tutenkaku

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一番奥からハルカス方面を眺めた所。広い!

思い思いにゴロゴロする人々

青い芝生でビールもいいですね!

イベントも開催されています

通天閣やあべのハルカスを鳥瞰する一体感を重視して開口部が広く開放的な木造1・2階建ての底層カフェ・レストランが配置されています。タリーズ、ファミリーマート、”産直市場よってって”、レストランの肉炉端ROBERT、青いナポリ、とSORAIRO KITCHN in TENSHIBA PARK(ソライロキッチン)など。ソライロキッチンでは夏はビアガーデンをやっています → 芝生で乾杯!てんしばにビアガーデンが登場

SPOONBILLはカフェを併設するグリーン、フラワーからインテリア雑貨、アパレル、フードなどを取り揃える複合店。

フットサルコートやランニングステーションを展開する「キャプテン翼スタジアム」

トリミングサロン、ドッグラン、犬の幼稚園が併設されたペットサービス総合施設「GRASS DOG&CAT」

「てんしば」の芝生は西洋芝でオーバーシード、通年常緑管理!

芝生の緑が濃いのに気づいた方は西洋芝で正解。「てんしば」で使われているのは夏はティフトン、冬はペレニアルライグラス、その他ノシバのエリアもあります。秋の9月中旬からペレニアルライグラスの種をまき、芝生の半分を養生します。芝刈り機は乗用3連リールモアで昔国立競技場で使われていた機械です。

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