芝生には大きく分けて夏に育つ「夏芝(日本芝)」と、冬でも緑を保つ「冬芝(西洋芝)」の2種類があります。日本の庭でよく見かける高麗芝などの日本芝は夏芝に分類され、秋が深まると地上部が枯れて薄茶色になり、翌春まで地下茎だけで越冬します。芝生全般の基礎知識については芝生の種まきをご覧ください。
冬になると芝生が茶色くなってしまうのが残念で…。室内なら一年中緑のままでいられないかな?
実は、暖かい室内環境であれば日本芝(夏芝)でも休眠せずに緑を保てる可能性があります。この記事では「室内で年中緑の芝生を育てる」チャレンジの初回として、必要な資材と選び方を詳しく解説します。
「室内で育てれば冬でも緑の芝生を楽しめるのでは?」そんな仮説を検証すべく、プランターを使って日本芝の種から育てる実験をスタートしました。このページはその記録の第一回、DAY0(準備編)です。
室内で芝生を育てるために必要なものを揃えよう
庭に芝生を張る場合とは異なり、室内のプランター栽培では土壌構成や容器選びが仕上がりを大きく左右します。今回は卓上でじっくり育てることを想定し、プランター・底石・床土・目土・芝の種の5点を厳選して揃えました。
- プランター(深型・受け皿付き)
- 底石(鉢底石・軽石)
- 床土(排水性・通気性に優れたもの)
- 目土(生分解性・不純物なし)
- 芝の種(日本芝・ノシバ系)
プランター選びのポイント
室内栽培用のプランターを選ぶ際は、「水はけ」「深さ」「受け皿の有無」の3点が重要なポイントになります。芝生は過湿に弱いため、底部の排水性は特に意識しておきたいところです。
網状の底を持つプランターであれば底石は省略できるとも言われますが、芝生の栽培では水はけの重要性があちこちで強調されているため、念のため底石も用意することにしました。また、根詰まりを防ぐため床土の深さが5cm以上確保できる深型タイプを選んでいます。
今回購入したプランター(SELON ECOベビープランター コーヒーブラウン ネット限定商品)は


受け皿付きのプランターを選ぶと、水やり後に床が汚れる心配がなく室内栽培に最適です。見た目もすっきりまとまります。
底石(鉢底石)の選び方
鉢底石は排水性と通気性を高め、根腐れを防ぐために入れます。プランターの網目が粗い場合は省略できることもありますが、芝生の健康を長く保つためには入れておいた方が安心です。
今回はAmazonで見つけた「ネット入り軽石」タイプを採用しました。使用後に取り出して再利用できるアイデア商品で、コスパの面でも優秀です。商品詳細は自然応用科学 ネット入り 鉢底に入れる石 0.5L×10個をご確認ください。購入は


ネット入り軽石はプランターを植え替える際に底石ごと取り出せるため、次のシーズンの管理がぐっと楽になります。
床土の選び方:国立競技場仕様の専用土を採用
床土には一般的な園芸用の土や腐葉土が使われますが、今回は少し特別な選択をしました。ホームセンターで手軽に入手できる土も候補でしたが、調べていると「国立競技場向けに開発された」というキャッチコピーを持つ「エコクレイ 芝の床土」を発見。サッカー観戦を楽しむ身としては、このロマンに逆らうことはできませんでした。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 排水性・通気性 | 高い(芝生の根腐れを防ぐ) |
| pH | 弱酸性(芝生が好む環境) |
| 開発背景 | 国立競技場向けに設計された専用土 |
| 入手方法 | ホームセンターまたはオンラインショップ |
目土の選び方:砂より「目土」をおすすめする理由
「目土」と「目砂」のどちらにすべきか、これは実は悩ましい選択です。どちらも種や苗を保護し、水分を保持する機能は同じですが、長期的な土壌管理を考えると、自然分解される「目土」の方が優れています。
砂(目砂)は分解されないため、年を経るごとに砂の割合が増えていきます。その結果、水はけが悪化したり、養分の保持力が下がったりと、芝生の生育に悪影響を与えることがあります。今回は孟宗竹を原料とした生分解性の目土(芝生の目土BLパウダー 5L 【国産モウソウ竹100%・雑草が生えにくく、肥料成分配合】)を選びました。購入は


目土には雑草の種などの不純物が混入していないものを選ぶことが大切です。除塩済みの海砂・川砂など「種が混じりようのない素材」か、今回の竹チップのように原材料が明確で不純物が入りにくいものを選びましょう。
目土の効果と使い方まとめ
目土は単に種を覆うだけでなく、芝生の長期的な健康を支える重要な役割を持っています。以下に主な効果を整理します。
| 目土の役割 | 詳細 |
|---|---|
| 凹凸を均す | 芝生表面を平らに保ち、見た目と管理のしやすさを向上 |
| 成長点の保護 | 芝の成長点を踏み付けや乾燥から守る |
| 密度向上 | 高麗芝では地下茎の生育、西洋芝では株の分けつを促進 |
| 肥料分の補給 | 竹チップ系目土は肥料分を含み、高麗芝には追肥不要 |
目土を使う際は芝の葉が完全に埋まらないよう注意してください。柔らかい箒で均一に均し、散水で葉に付いた目土を洗い流すのが正しい施工手順です。
芝の種:代表的な日本芝「ノシバ・芝太郎」を選択
今回のチャレンジのテーマは「日本芝(夏芝)を暖かい室内で育て、冬でも緑を維持できるかを検証すること」です。そのため、できるだけ代表的な品種を使うことにしました。
ガーデニングの老舗メーカー・タキイのオンラインショップ(芝草 | 緑肥・景観用・芝草のタネ | | 種・苗・球根・ガーデニング用品・農業資材の通販サイト【タキイネット通販】)で芝生コーナーを確認したところ、日本芝の代表格である高麗芝は取り扱いがなかったため、プランター向けの少量袋サイズが揃っていた「ノシバ・芝太郎」を購入しました。
性質は非常に強健で管理がしやすく、ほふく茎で草丈低く広がります。初期生育はやや遅めです。播種量の目安は15〜20g/m2、播種期は4〜7月上旬が適期とされています。暑さ・乾燥に強い暖地型芝草ですが、通常は冬に休眠し地上部が茶色くなります。今回はこの「休眠」を室内環境で防げるかを検証します。
室内芝生チャレンジの準備まとめ
今回はDAY0として、室内で日本芝を一年中緑に保つチャレンジに向けた資材の選定と準備をご紹介しました。次回のDAY1では、実際にプランターへ種をまく様子をお届けします。
- 深型・受け皿付きのプランターを選ぶと室内栽培に最適
- 底石はネット入り軽石で再利用できるタイプが便利
- 床土は排水性・通気性の高い芝専用土がおすすめ
- 目土は生分解性で不純物のないものを選ぶことが重要
- 芝の種は管理しやすいノシバ系が初心者にも扱いやすい
このチャレンジの続きはシリーズ記事としてまとめています。記事数が増えてきたため、室内で冬でも芝生チャレンジのカテゴリーページから記事一覧をご覧いただけます。
よくある質問
- 日本芝(高麗芝・ノシバ)は室内でも育てられますか?
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日本芝は本来、冬になると休眠して地上部が枯れる「夏芝」ですが、暖かい室内環境であれば休眠を防ぎ、年中緑を維持できる可能性があります。ただし、光量の確保が重要で、日当たりの良い窓際や植物育成ライトの活用が推奨されます。
- 室内で芝生をプランター栽培する際、どんな土を使えばいいですか?
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芝生専用の床土(排水性・通気性が高く弱酸性のもの)が最適です。一般的な園芸用培養土でも育てられますが、水はけが悪いと根腐れの原因になるため、底石を敷くなど水はけ対策を講じてください。
- 目土と目砂はどちらを選ぶべきですか?
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長期的な管理を考えると、自然に分解される「目土」がおすすめです。目砂は分解されないため長年使い続けると砂が堆積し、水はけの悪化や養分不足につながる場合があります。特にプランター栽培では土壌バランスが崩れやすいため、生分解性の目土が適しています。
- 芝生の種まきに適した時期はいつですか?
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ノシバなどの日本芝(暖地型芝草)の播種適期は4月〜7月上旬です。ただし、室内栽培の場合は温度管理ができるため、この時期にこだわらず試すことも可能です。発芽には20〜25度程度の気温が理想とされています。
- 室内で芝生を育てる際に注意すべきことは何ですか?
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最も重要なのは「光量の確保」と「水はけ管理」の2点です。芝生は日当たりを好むため、室内では光量が不足しがちです。また、室内は乾燥しやすい一方でプランター内に湿気がこもりやすく、根腐れに注意が必要です。受け皿付きプランターを使いつつ、過剰な水やりは避けましょう。









