ホンダのロボット芝刈り機「Miimo」が、SC鳥取の芝生生産プロジェクト「Shibafull」に採用され、チュウブYAJINスタジアムをはじめとする施設の芝生管理に活用されています。省人化・低コスト化の実現に向けた検証が進められています。
ロボット芝刈り機って家庭用もあるけど、本格的な芝生管理でも使えるの?




「Miimo」は業務用の広域対応モデルも展開されており、最大3000平方メートルまで対応可能です。サッカー場や公共施設でも実証実験が進んでいます。
鳥取の芝生生産プロジェクト「Shibafull」とホンダ「Miimo」の連携
鳥取県は、全国有数の芝生産地として知られ、作付面積と出荷数量が日本第2位という実績を持っています。なかでも「鳥取方式」と呼ばれる繁殖力の強いティフトン芝の少数植栽技術は、効率的な生産を可能にしています。この方式により、広大な芝生を短期間で安定的に生産できるのです。
「Shibafull(しばふる)」は、SC鳥取が運営する芝生生産事業。耕作放棄地を有効活用し、地元の芝生産業と連携しながらサッカースタジアムをはじめとする公共空間の緑化を推進しています。
このプロジェクトにおいて、ホンダのロボット芝刈り機「Miimo(ミーモ)」がパートナーとして採用されました。主にJリーグ「ガイナーレ鳥取」のホームスタジアムであるチュウブYAJINスタジアムや、地方自治体が管理する公共施設の芝生管理に活用され、人手やコストの削減効果を検証しています。
鳥取県内の耕作放棄地を芝生生産農地として整備します。これにより、農地の有効活用と地域経済の活性化を両立させます。
「鳥取方式」に則り、繁殖力の高いティフトン419を少数植え。ランナー(匍匐茎)で急速に芝生を拡大させます。ティフトンで芝生を作る際のポイントは、初期の密度よりも維持管理のしやすさにあります。
生育中の芝生を「Miimo」で定期的に芝刈り。小まめな刈り込みによりサッチ(芝カス)のたまりを抑制し、省人化を実現します。
このプロジェクトは、農業、スポーツ、環境、テクノロジーの融合による持続可能な地域づくりの一例として注目されています。



ホンダのロボット芝刈り機「Miimo」とは? 技術と特長
ホンダが販売するロボット芝刈り機「Miimo」は、家庭用掃除ロボット「ルンバ」のような外観と動作を特徴とします。扁平な本体が自動で指定エリアを巡回しながら芝を刈り取り、バッテリー残量が少なくなれば自動で充電ステーションへ戻る仕組みです。
「Miimo」の名前は、「Mowing(芝を刈ること)」と「My mower(自分の芝刈り機)」を組み合わせた造語です。2017年に日本でロボット芝刈り機を本格販売したのはホンダが最初でした。
屋外での使用を想定しているため、刈り取り範囲は「エリアワイヤー」で物理的に設定します。本体はワイヤーの周囲をランダムパターンで移動し、均等に芝を刈り揃えます。また、芝生には傾斜や段差がつきものですが、「Miimo」には傾斜センサーが搭載されており、最大25度まで対応。走行中のズレを自動補正し、高い直進性を維持します。
「Miimo」の主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応作業面積 | 最大3000㎡ |
| 刈幅 | 220mm |
| 刈高調整範囲 | 20mm ~ 60mm |
| 駆動方式 | バッテリー式モーター |
| 刈刃タイプ | ロータリー式 |
| 充電方式 | 自動ドッキングで充電 |
| 対応場所 | 大規模庭園、校庭、事業所敷地、公共施設 |
人手による芝刈りと「Miimo」の違い
- 広範囲を自動巡回、人手の介在がほとんど不要
- 毎日でも稼働可能で、小まめな刈り込みによりサッチング作業(芝カスの除去)が不要
- 電動式のため音が静かで、早朝や夜間の稼働も可能
- 休日や悪天候時以外は、ほぼ24時間体制での運用が実現できる
- 初期投資は高いが、長期的なランニングコスト(燃料費、人件費など)の削減が見込める
「Miimo」のメーカー希望小売価格は、当時53万円(税込)と高額です。一般家庭よりも、校庭や公共施設など広いエリアを管理する業務現場での採用が中心でした。
ホンダは1960年代からエンジン付き芝刈り機の販売を開始しており、2000年代にはアメリカのホワイトハウスの芝刈りにも採用された実績があります。こうしたノウハウを活かして開発されたのが「Miimo」です。



TifTuf(ティフトーフ)などの現代的ティフトン品種と比較すると、当時の「ティフトン419」は成長が早くランナーの発生も盛んで、3ヶ月程度で広いエリアを覆うことが可能でした。



ちなみに、ホンダの社名表記は正式には「Honda」や「ホンダ」ですが、ロゴマークは大文字の「HONDA」としてデザインされています。
ホンダのロボット芝刈り機「Miimo」が、鳥取県の芝生生産プロジェクト「Shibafull」に導入され、ガイナーレ鳥取のスタジアムなどでの芝生管理に活用されています。人手に頼らない省人化・低コスト化の実証実験が進んでおり、農業とスポーツ、環境とテクノロジーが融合する新しい地域産業のモデルケースとしての期待が高まっています。
- 「Miimo」は業務用の芝生管理に適しているのか?
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はい。最大3000㎡まで対応し、傾斜地や広範囲での安定走行が可能なため、サッカー場や公共施設の芝生管理にも適しています。2017年当時の導入事例として注目されました。
- 「Shibafull」プロジェクトで使われる芝生の品種は?
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主に「ティフトン419」を使用しています。繁殖力が強く、少数植えでもランナーで広がるため、効率的な生産が可能です。
- 「Miimo」を使うことで人件費はどれくらい削減できる?
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具体的な数値は導入環境によりますが、小まめな自動刈り込みによりサッチング作業が不要になること、休日も稼働可能なことから、長期的には人件費や管理コストの大幅な削減が見込まれます。
- 「Miimo」の価格は?
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メーカー希望小売価格は税込み53万円でした。初期投資は高いですが、業務現場での長期運用を想定した価格設定でした。






