日常生活で自然のキノコに出会う機会は少ないですが芝生に生えるキノコは身近な存在。「シバフタケ」など芝生特有のキノコが生えますが多くの場合実害はないため特別な対処は不要です。大量に出る場合はフェアリーリング病の原因になります。
芝生に生えるホコリタケ・シバフタケ
緑の芝生に白や茶色の物体が現れるので物珍しさがありますが、白いキノコ「ホコリタケ」、茶色の小さな傘を持つキノコ「シバフタケ」が芝生に生える代表的なキノコです。
シバフタケはナメコの仲間で黄褐色〜茶褐色の小さなキノコ。芝生のような草地を好み温暖な地方では一年中見られます。ヨーロッパでは食用にしますが日本では食べません。
「味の素スタジアム 西競技場」天然芝内に生えている「ホコリタケ」(左)と「シバフタケ」(右)。どちらのキノコも芝生に害はありませんが、あまり量が増えないように対策をしています。 pic.twitter.com/7gl6TSuHM4
— 味の素スタジアム (@tokyostadium) 2013年7月4日
芝生に生えるキノコは50種類以上あり本サイトでも知人・読者から写真が寄せられています → 芝生のキノコ(シバフタケ、ホコリタケなど)
▼読者から寄せられたホコリタケ類の写真
シバフタケ由来のフェアリーリング
菌輪=フェアリーリングはキノコが地面に輪っか状に生える様子を指します。開けた草地で目撃例が多いシバフタケは「airy ring mushroom」と呼ばれることもあります。有機物が多い土壌では発生が増えます。シバフタケ以外では松茸など他のキノコ類でも見られます。
菌糸由来のフェアリーリング病
コムラサキシメジなどの地中で発達した菌糸が病原菌となりフェアリーリング沿いに芝が枯れるあるいは色が濃くなる「フェアリーリング病」があります。原因となるキノコは数十種類に上ります。対策としては「グラステン水和剤」などの殺菌剤を用います。