室内で冬でも芝生を育てる「常緑チャレンジ」の続報です。プランターにノシバの種をまいてから約10日で最初の発芽を確認し、その後1ヶ月間の成長記録をまとめました。発芽の様子・本数の変化・日当たり改善の効果など、実際に育てて分かったことをすべてお伝えします。芝生の種まき全般の基礎知識は芝生の種まきもあわせてご覧ください。
前回の振り返り
このシリーズは、「冬になると地上部が枯れてしまう夏芝(暖地型芝)を室内で管理すれば、オーバーシードなしで一年中常緑を維持できるのではないか」という仮説を検証する取り組みです。前回の記録はプランターに日本芝(ノシバ)を植える【DAY1】をご覧ください。
プランターは南西向きの窓際に設置し、日照を確保しながら管理しています。土壌は水はけを重視した配合にしており、水やりのたびに余分な水分が受け皿へ素早く抜けるよう工夫しています。
種まきから10日目:ノシバの発芽を初確認
種をまいてから約1週間は、乾燥を感じたら水を与えるという管理を淡々と続けました。この時期に改めて実感したのが、水はけの良さです。水はけに優れた土壌を意識して作っているのだから当然といえば当然ですが、水やりをするとほぼ即座に受け皿へ排水されるほどで、根腐れのリスクを低く抑えられていると感じます。
そしてついに10日目、待ちに待った最初の芽が顔を出しました。まだヒョロヒョロとした細い芽で、カメラのピントを合わせるのが難しいほどですが、確かな生命の兆しを感じさせてくれます。



種まきから11日目:発芽の本数が増え始める
翌日には芽の数が少しずつ増えてきました。ただ、まいた種の量を考えると密度がかなりまばらな印象で、「これだけしか発芽していないのか」と少し不安を感じたのも正直なところです。発芽には地温・湿度・光のすべてが揃う必要があるため、室内環境とはいえ晩秋の低温が影響しているのかもしれません。



種まきから18日目:150本以上が発芽
発芽がいつまで続くのか気になりながら管理を続けていると、種まきから18日目には数えられる本数が150本を超えました。一見すると多く感じますが、折り重なるほど密にまいた種の量と比較すると、発芽率は決して高くありません。晩秋に入り気温が下がり始めていたことが、発芽を抑制した一因と考えられます。
密度の高い箇所では、長いものは葉丈が約1.5cmに達しており、水やり直後には水圧で葉が横に倒れる様子も見られます。細くても青々とした葉の色は健康的で、成長の方向性としては悪くないと感じました。



種まきから1ヶ月:発芽は落ち着き、日当たり改善で成長を促進
1ヶ月が経過した頃には、新たな発芽はほぼ見られなくなり、既存の芽が着実に伸びるフェーズへ移行しました。この時期に取り組んだのが、日当たりのさらなる改善です。窓際の日が最もよく当たる位置にプランターを移動させ、時間帯によってプランターの向きを変えて芝全体に均一に日光が入るよう調整しました。
結果として、受け皿の水が1〜2日で蒸発するほど活発な蒸散が起きるようになり、芝にとって比較的温暖な環境が維持できていると判断しています。一方で、発芽率の低さについては、10月下旬から急速に気温が下がったことが大きく影響したと推測しています。
この間、わずか1週間である pic.twitter.com/zNOpThjVeB
— 気象キャスター 河津真人 (@makotokawazu) 2017年10月19日
上記のツイートにもある通り、気温の変化は急激でした。室内とはいえ窓際は外気温の影響を受けやすく、種の発芽適温を下回る時間帯が増えたことで、発芽率が低下したと考えるのが自然です。今後は最低気温の管理もより意識していく必要がありそうです。



まとめ:ノシバをプランターで育てた1ヶ月間の記録
今回の観察を通じて分かったことを整理します。
- 種まきから10〜20日の間に発芽が集中した
- 晩秋の気温低下の影響で発芽率はやや低めだった
- 発芽した芽の多くは葉丈2cmを超え、週末をはさむだけで約5mm伸びるほど成長は順調
- まだ地面が露出している面積の方が大きいが、ランナーが伸び始めれば全面被覆も見込める
- 水はけの良い土壌と窓際の日当たり確保が、健全な生育に貢献している
発芽率については改善の余地がありますが、発芽した芽の成長ペースは期待以上です。ランナー(匍匐茎)が広がるにつれてプランター全体が芝で覆われていくことを楽しみにしながら、引き続き管理を続けていきます。
室内で冬でも常緑芝生チャレンジの記事一覧
記事数が増えてきたため、室内で冬でも芝生チャレンジのカテゴリーページから過去の記録をまとめてご覧いただけます。種まきの準備から発芽・成長の各段階まで、シリーズ全体を通して読むとより分かりやすい内容になっています。








