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小石の危険性、騒音レベル、安全な使い方、クラピアやスギナの刈込みなど芝刈り機の心配事

外構の芝生化

 

 

芝刈り機は刃物を搭載した機械である以上、使い方を誤れば大きな事故につながりかねません。石が跳ねてきたら危険はないのか、雨の日に使っても問題はないのか、傾斜地でも安定して刈れるのか、そしてクラピアやスギナといった芝生以外の植物にも使えるのか。芝刈り機をめぐるこうした疑問に、実際の注意点や対処法を交えてお答えします。

目次

芝刈り機を安全に使うための基本知識

手押し式、電動式、エンジン式と動力の種類によって仕組みは異なりますが、いずれも回転する刃を搭載している点は共通しています。そのため、感電や巻き込み、火災といった事故を防ぐために、使用時には一定の注意が求められます。各メーカーの取扱説明書を確認すると、電動工具全般に共通する注意事項と、芝刈り機特有の注意事項の両方が記載されています。

回転中の刃に近づかないのは当然ですが、芝生を刈る作業で特に気をつけたいのが小石などの障害物です。刃に当たった小石が跳ね返り、体や目に当たるリスクがあるためです。高麗芝の芝生は真夏になると週1回程度の頻度で芝刈りが必要になりますが、暑いからといって短パンやサンダルで作業するのは危険です。手間に感じても、長ズボンと運動靴を着用することが基本になります。

  • 感電に注意してください。雨の中や湿気の多い環境での作業は危険です。
  • 子供やペットを作業エリアに近づけないでください。
  • 長ズボン、運動靴などを着用してください。刃に当たった小石が飛んで怪我をする危険があります。
  • 保護メガネを使用してください。
  • 刃物が回転している間は、刃物や排出口に顔や手を近づけないでください。
  • 巻き込み事故に注意してください。例えば、ゆるい服やネックレス、長い髪などは危険です。
  • 持ち運びや掃除は、刃物が完全に停止してから行ってください。電源やエンジンを切っても、刃物はすぐには止まりません。
  • 作業場所にある小石や異物(小枝、ガス管、金属類など)は事前に取り除いてください。刃に当たると怪我の原因になります。
  • 電源コードの切断に注意してください。万一切断してしまった場合は、感電を防ぐためすぐにコンセントを抜いてください。

HONDAの取扱説明書では、芝刈り機を後退させる際の転倒リスク、傾斜地での作業は上下方向ではなく等高線に沿った横方向で行うべきこと、刃が詰まった際は電源をコンセントから抜いてから取り除くことなど、具体的な作業シーンに即した注意点が丁寧に説明されています。実際の使用場面を想定した内容なので、一通り読んでおくと安心です。

メーカーの説明書では危険度に応じて表現が区別されています。従わないと死亡または重大な障害に至る場合は「危険」、その可能性がある場合は「警告」、障害に至る可能性がある場合は「注意」と記載されるのが一般的です。購入後は必ず一通り目を通し、自分の使う機種の注意事項を把握しておきましょう。

芝刈り機の耐用年数はどのくらい?

耐用年数はメーカーや機種によって差がありますが、一般的な目安として参考になるのが法定耐用年数です。平成20年度(2008年)の改正により、農機具の法定耐用年数は5年から7年に延長されました。この基準をそのまま芝刈り機にも当てはめると、日々の手入れ次第で5年から7年程度が実用上の耐用年数の目安になりそうです。

刃の摩耗や本体の劣化を防ぐには、使用後の清掃や刃の手入れ、保管環境への配慮が欠かせません。特に刃に付着した汚れや芝の切れ端を放置すると、腐食やサビの進行が早まり、寿命を縮める原因になります。長く使うためには、こまめなメンテナンスを習慣づけることが大切です。

芝刈り機が石に当たるとどうなる?

草刈り機や刈払機と同様に、芝刈り機でも回転する刈刃が石や岩に当たると、そのまま跳ねて飛んでくることがあります。安全カバーが装着されている機種が多いものの、跳ねた小石を完全に防ぎきれるわけではありません。長袖・長ズボン、足全体を覆う運動靴を着用し、肌の露出を減らしておくことが基本的な対策になります。

一般家庭の芝生であれば、日々の手入れの中で小石や枝などの障害物をこまめに取り除いておくだけでも、跳ね石によるトラブルはかなり減らせます。芝刈り前にひと手間かけて庭を見回る習慣をつけておくと安心です。

音がうるさい?芝刈り機の騒音問題

芝刈り機の騒音レベルは、動力方式によって大きく異なります。一般的な傾向としては、手動式が最も静かで、電動バリカン、電動リール式、電動ロータリー式、2ストロークエンジン式、4ストロークエンジン式の順に音量が大きくなっていきます。手動式や電動バリカンは音量についてスペック表に記載がない機種も多く、比較的静かな部類に入ります。

動力方式 騒音の目安 特徴
手動式 非公開が多い(かなり静か) 刃を人力で回すため騒音がほぼ発生しない
電動バリカン 非公開が多い(静かな部類) 狭い場所や際刈りに向く小型機種が中心
電動リール式 手動式よりは大きいが控えめ 刃が回転して芝をはさみのように切る
電動ロータリー式 無負荷時70〜80db程度の例あり 掃除機や地下鉄車内に近い音量になることもある
2ストロークエンジン式 電動ロータリー式より大きい パワーはあるが音も大きくなる
4ストロークエンジン式 最も大きい傾向 広い面積向けで馬力重視の機種が多い

電動ロータリー式芝刈り機の中には、無負荷時で70〜80db程度という例もあり、これは掃除機や地下鉄車内に近い音量です。早朝や夜間に芝刈りをするのは近隣への配慮からも避けた方がよいでしょう。エンジン式芝刈り機はさらに音量が大きくなりますが、そもそも100坪以上のような広い芝生で使われることが多い機種なので、住宅の庭で問題になる場面は比較的少ないと考えられます。

クラピアも芝刈り機で刈れる?

クラピアはイワダレソウの改良品種で、2005年に品種登録申請された比較的新しい園芸品種です。もともとは業務用として使われてきましたが、低コストで緑化できる特性から、一般家庭でも芝生に代わるグランドカバーとして注目を集めています。平均気温13度以上で芽吹き、6〜8月に生長し、15度以下で黄変、10度以下で地表が冬枯れして休眠期に入るという生育サイクルは、高麗芝とほぼ同じイメージで捉えられます。

クラピアの特徴は、芝生の10倍ほどの速度で広がる旺盛な生長力にあります。横方向へ伸びて草丈が低いため、年に数回の草刈りで管理でき、地表を密に覆うことで雑草の侵入も抑えられます。人が踏んでも傷みにくい丈夫さも評価されている点です。現在流通しているのは、在来種同士を交配した改良在来種「クラピアS1」と、これをもとに耐乾性・耐病性・耐湿潤性を高めた「クラピアK5」の2種類です。

クラピアの通気性と被覆率を高めるには、草刈り機や芝刈り機による刈り込みが効果的です。生育の良い6〜8月頃に刈込みを行うと、被覆が緻密になり風通しが良くなることで、蒸れによる病気の発生を抑える効果が期待できます。刈込みによって新芽が2本に増えるため、刈るたびにクラピアの密度が高まっていく点も特徴です。

刈込みの高さは3〜5cm程度と、一般的な芝生よりも高めに設定し、刈った後のカスは取り除くようにします。リール式芝刈り機は3cm以上の高さに設定できない機種もあるため、高さ調整の幅が広いロータリー式芝刈り機の方が扱いやすいでしょう。

参考としてクラピアも併せて確認しておくと、刈込みのタイミングや管理方法の理解が深まります。

スギナは芝刈り機で駆除できる?

芝生のスギナ対策でも触れているように、スギナは芝刈りだけでは退治できません。地上部を刈っても茎や根から再生してしまう、非常にしつこい雑草です。地中深くまで根を伸ばす性質があるため、刈込みによる物理的な対処では根本的な解決にならないのが実情です。スギナ対策には、除草剤「MCPP液剤」が有効とされています。

芝刈り機は便利な道具ですが、あくまで芝生や一部のグランドカバー植物の管理に適した機械です。スギナのような根強い雑草には除草剤との併用が現実的な対策になります。用途に合わせて道具を選び、安全に配慮しながら庭のメンテナンスを続けていきましょう。

 

 

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著者

「芝生の手入れ.com」のほぼ全ての記事を書いています。都内在住のブロガー/エディター。好きな芝はケンタッキーブルーグラス。育てている芝はコウライシバ・ノシバ、西洋芝のバミューダグラス・JターフⅡ。

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