千葉ロッテマリーンズが本拠地とするZOZOマリンスタジアムで、2018年のシーズン開幕にあわせて人工芝が一新される。総工費は3億2000万円、完成予定は2018年2月、3月のオープン戦から実際に使われる見通しだ。採用されるのは天然芝に近い感触を再現するミズノの新素材「MS Craft Baseball Turf」で、横方向のブレを抑えてプレーの安定性を高める効果が期待されている。
リニューアルは人工芝だけではない。オフシーズンには総工費8億3000万円の照明改修工事もおこなわれる。LED化によって明るさを保ったまま消費電力を50%削減し、ビジョンや音響との連動も可能になる。野球以外のイベント活用にも道が開かれる形だ。
総工費3億2000万円、完成は2018年2月
千葉ロッテマリーンズと千葉市は、人工芝の提案から舗装改修、設置、照明設備の設計・製造・施工までを一括で担う事業者を、公募型プロポーザル方式で選定した。募集開始から概要発表まで、およそ半年を要している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人工芝張替 総工費 | 3億2000万円 |
| 人工芝の完成予定 | 2018年2月 |
| 使用開始 | 2018年3月 オープン戦から |
| 照明改修 総工費 | 8億3000万円 |
| 照明改修の効果 | LED化により消費電力を50%削減 |
人工芝と照明の改修をあわせると、投資額は合計11億5000万円規模になる。1シーズンに集中した大型リニューアルといえる。
オリックスの本拠地・京セラドームでも、同じミズノ製の人工芝が採用されている。導入実績は着実に広がっている。
半年に及んだ業者決定までの公募プロセス
公募は2017年6月7日に始まった。この日、千葉市とロッテは人工芝張替工事を公式リリースで公募型プロポーザル方式により募集している。
約1カ月半後の7月27日には、優先交渉権者に日本道路株式会社、次点者に長谷川体育施設株式会社が選ばれたと公式リリースで発表された。
そして12月26日、ZOZOマリンスタジアムの人工芝張替と夜間照明設備リニューアルの概要が公式リリースで公表され、今回の内容につながっている。
募集開始から概要発表までは約半年。事業者選定と設計調整に相応の期間がかけられている。



募集要項に見る工事条件と人工芝の要求仕様
募集要項を確認すると、工事そのものにいくつかの制約がある。まず人工芝の面積は約1万4500平方メートル、7年間以上の使用を前提とし、プロ野球のシーズンオフとなる11月から2月の限られた期間で完了させることが必須条件になっている。
- 人工芝の面積は約14,500平方メートル
- 7年間以上の使用を前提とした耐久性
- 11月から2月のシーズンオフ期間内で工事完了
人工芝そのものの要求仕様も細かい。日本プロ野球連盟(NPB)管轄下での使用実績があるメーカー製品であることが基本条件だ。加えて音楽イベントや市民イベントでの利用も想定し、複数色を使う場合の鏡面反射対策、海に近い立地に起因する塩害への耐久性も求められている。
- NPB管轄下での使用実績があるメーカー製品
- 複数色使用時の色・鏡面反射対策
- 海に近接する立地に対応した塩害への耐久性
採用される人工芝「MS Craft Baseball Turf」の特徴
「MS Craft Baseball Turf」は、ミズノと積水樹脂が共同開発した野球専用人工芝だ。プロ野球では2016年、西武プリンスドーム(現・メットライフドーム)に採用された実績がある。詳しい仕様は野球専用人工芝 MS Craft Baseball Turf | スポーツ施設サービス事業 | ミズノでも確認できる。
最大の特徴は、特殊加工によって芝葉を捲縮(けんしゅく)させている点だ。捲縮とは、簡単に言えば芝葉を縮れさせる加工のこと。導入時に芝葉を全方向へランダムに寝かせて表面を覆うことで、ボールの転がりが安定し、バウンド時にゴムチップなどの充填材が飛び散る現象も抑えられる。
| 性能項目 | 従来品との比較 |
|---|---|
| 人工芝パイルの耐久性能 | 従来品の3倍 |
| スパイク使用時の衝撃吸収能力 | 従来品比15%向上 |
| ボールの転がり | 捲縮加工により安定 |
耐久性と衝撃吸収性の両方が向上したことで、選手の負担軽減と芝の張替頻度の低減が同時に見込める。詳細な素材データはMS CRAFT BASEBALL TURF | 積水樹脂株式会社 人工芝でも紹介されている。
オリックス・京セラドームでも同メーカーの人工芝を採用
報道量ではロッテの張替が目立つが、オリックスの本拠地・京セラドームでもミズノ製品による人工芝の全面張替が発表されている。詳細は【オリックス】3月に人工芝の全面張り替え 跳ねにくく変身!|BIGLOBEニュースで確認できる。
同じメーカーの製品が複数球場で採用される背景には、プロ野球での実績を重視する調達方針があると考えられる。1球場での成功事例が、次の球場選定の判断材料になっているようだ。
照明設備もLED化、イベント活用の幅が広がる
人工芝の張替と並行して進むのが、総工費8億3000万円の照明改修工事だ。LED化によって明るさを維持したまま消費電力を50%削減する。試合中の視認性を落とさずに、運用コストを抑えられる点は運営側にとって大きい。
加えて、ビジョンや音響との連動が可能になる。これまで難しかったライブや音楽フェスといった球場外イベントでの活用にも道が開ける。野球の試合日以外の稼働率を高める狙いがあるとみられる。
まとめ
ZOZOマリンスタジアムの人工芝は、2018年2月に完成し3月のオープン戦から使用される。総工費3億2000万円で採用されるのはミズノの「MS Craft Baseball Turf」で、耐久性と衝撃吸収性が従来品より向上している。同時期には8億3000万円規模の照明改修も進み、LED化による省電力とイベント活用の両立が図られる。開幕後、実際のプレーへの影響がどう評価されるか注目したい。
よくある質問
- ZOZOマリンスタジアムの新しい人工芝はいつから使えますか。
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2018年2月に完成予定で、同年3月のオープン戦から実際に使用される見通しです。
- 工事全体の総工費はどのくらいですか。
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人工芝張替が3億2000万円、照明改修が8億3000万円で、合計11億5000万円規模の投資となります。
- 「MS Craft Baseball Turf」とはどんな人工芝ですか。
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ミズノと積水樹脂が共同開発した野球専用人工芝です。芝葉を捲縮させる加工により天然芝に近い感触を再現し、ボールの転がりや衝撃吸収性を高めています。
- 照明改修にはどんな効果がありますか。
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LED化により、明るさを維持したまま消費電力を50%削減します。ビジョンや音響との連動も可能になり、ライブなどのイベント活用の幅も広がります。
- 同じ人工芝は他の球場でも使われていますか。
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オリックスの本拠地・京セラドームでも、同じミズノ製の人工芝が採用されており、導入実績は複数の球場に広がっています。









