電動工具のメーカー「マキタ」の芝刈り機ラインナップを解説。マキタの電動芝刈り機には充電式、電源コード式があります。芝生面積の目安は電源コード式で30-40坪、充電式で50〜100坪です。刈り幅は23cm〜43cm、刈込み高は多数設定できるものが段主流です。
マキタの電動芝刈り機、充電/電源コードどちらが良い?
なんとなく充電式より電源コード式電動芝刈り機の方がパワフルで効率が良いようイメージを持っていましたがマキタでは充電式芝刈り機の方が数倍の芝生面積を処理できるんです。電源コードの取り回しの有無や一度に刈れる「刈込み幅」が電源コード式は23〜28cm、充電式は38〜43cmと大きいためその差が出ているようです。
マキタでは電源コード式はリール式、充電式芝刈り機はロータリー式になっています。美しい芝生を目指すならリール式一択です。ロータリー式は切り口は粗くなりますが最大7.5cmとリール式より高い刈込み高を設定できるので雑草混じりの草地にも適しています。
芝刈り機の刈刃と動力の種類で書いたようにリール式は簡易刃研ぎ(ラッピング)やすり合わせ調整などの手入れが必要です。機械には詳しくないが大きな芝生・草地を管理しなければいけないならロータリー式が楽でしょう。
▼電源コード式・リール式芝刈り機MLML2351は実売2万円を切るエントリー機
マキタの電動芝刈り機共通の機能
全機種対象ではない場合もあるので詳細は個別にご確認ください。
1.刈刃の改善による静音化
対象機種:MLM2351/MLM2851
固定刃の取り付け方法の変更、合成を上げリール刃との摺り合わせを最適化した効果。dbは見当たらないので前モデルより静音化したようです。
2.グリップは持ちやすいエルゴノミックデザイン
対象機種:MLM2301/MLM2351/MLM2851
3.均一な高さの刈込み
従来車輪の高さで刈込み高を調整していた所、後部の補助ローラーも上下することで均一な刈り込みを実現。刈込み高の調整は大型レバーまたはダイヤル式。
マキタの電源コード式芝刈り機はリール式で一般家庭の芝生向き
マキタの電源コード式芝刈り機はMLM160/MLM2301/MLM2351/MLM2851の4機種。刈込み幅はそれぞれ16cm、23cm、28cmということで型番と対応しています。MLM160は固定刃と回転刃ではさみ切る「はさみローター式」、MLM2301は刈払い機用8枚刃の「ロータリー式」を使っていますが〜10坪、〜30坪と廉価orコンパクト系の機種なので割愛します。
マキタの電源コード式芝刈り機の主力はリール式3枚刃のMLM2351とリール式5枚刃のMLM2851です。固定刃と螺旋状のリール刃ですり合わせて切るリール式では刃が多いほうがより美しい仕上がりになります。また刈込み幅も23cm対28cmということで芝生面積の目安もMLM2351が〜32坪(108m2)、MLML2851が〜40坪(132m2)と全体に上位機種になっています。刈込み高は5mm〜55mmの21段階と相当こまめに設定できます。
MLML2351は実売2万円を切っていて心理的には大きいですがMLML2851も上位機種にもかかわらず22000円弱と数千円しか違いませんので迷ったら上位機種で良いと思います。
▼MLML2851はリール式5枚刃、刈込み幅28cm、〜40坪、実売22000円弱
マキタの充電式芝刈り機はロータリー式で広大な草地向き
マキタの充電式芝刈り機にはMLM380D、MLM431D、MLM381D、MLM430Dの4機種あり型番の頭2文字が刈込み幅になっています。“ワイド&パワフルに、長時間稼働”とあるようにマキタの充電式芝刈り機は電源コード式より全体にスペックが上です。
機種によりますが280坪(950m2)の芝生を処理できる機種もあります。また刈込み幅は30cm以上と大きく、刈込み高さは25mm〜75mmまで6〜13段階設定できます。
18Vの充電池2つを束ねて36Vにして使う機種と最初から36Vの充電池を使う機種があります。既存のマキタ電動工具の充電池を使いまわせてバッテリ・充電器を除いた本体のみ価格ではいずれも4-5万と安価です。バッテリ・充電器込みの価格では6〜10万円とバッテリが価格に占める割合は大分大きいです。
従って既存の充電池がある場合はそれを使える芝刈り機を購入するのがベスト。18VのバッテリBL1840/BL1860を使うのがMLM380/MLM431、36VのバッテリB3622を使うのがMLM381/MLM430です。
▼マキタの充電式芝刈り機MLM380Dは100〜200坪(360〜720m2)を処理できる