2026年7月9日、害獣駆除や住宅の悩みに関する情報を発信するBEST株式会社が、興味深い調査結果を発表しました。同社の調査によると、住宅に害獣が棲みつく時期には季節による大きな差がなく、一年中いつでも被害に遭う可能性があることが明らかになりました。
調査で明らかになった害獣被害の実態



調査は、実際に自宅で害獣被害を経験した全国200名を対象に行われました。その結果、害獣が棲みついた時期を「わからない」と答えた人が45.0%にのぼり、春・夏・秋・冬のいずれも20%前後で大きな差は見られませんでした。これは、害獣被害は特定の季節だけの問題ではないことを示しています。
従来、害獣は暖かい時期に活発に活動し、寒い時期には屋内に侵入するイメージがありました。しかし、近年の温暖化の影響で季節の気温差が小さくなっていることや、ネズミやイタチ、ハクビシンなど冬眠をしない中型害獣の習性により、季節を問わず警戒が必要な状況が生まれていると考えられます。
- 害獣が棲みついた時期:約45%が「わからない」。季節による大きな差なし。
- 棲みついた害獣の種類:ネズミ(49.0%)、コウモリ(25.5%)が最多。
- 季節に関係なく被害が発生する背景には、温暖化や非冬眠種の習性が影響。
害獣は春夏秋冬、いつでも棲みつく
「害獣は夏に多い」という固定観念は、もはや当てはまらないかもしれません。調査では、季節を特定できなかった回答者が最も多く、残りも各季節でほぼ均等に分布していました。この背景には、温暖化により真夏日が秋まで続くなど、害獣の活動期間が長くなっていることが考えられます。
さらに、ネズミやイタチ、ハクビシンといった中型の害獣は冬眠をしないため、寒い時期もエサを求めて活発に動き回ります。こうした習性も、通年で被害リスクが存在する原因の一つです。
最も多いのはネズミとコウモリ、その理由とは
住宅に棲みつく害獣として圧倒的に多かったのは「ネズミ」で49.0%、次いで「コウモリ」が25.5%でした。この2種類で全体の約4分の3を占める結果となりました。
これらに共通するのは、体が小さく、わずか1〜2cmの隙間からでも住宅に侵入できることです。換気口や外壁のわずかな亀裂、屋根と壁のわずかな隙間など、人間が気づかないような小さな開口部が侵入経路となります。
加えて、繁殖力が高く個体数が増えやすいため、一度棲みつかれると、騒音や糞尿による衛生面の被害が短期間で深刻化しやすい点も特徴です。特に屋根裏など人の目に触れにくい場所を住処に選ぶため、気づいた時には大きなコロニーが形成されているケースも少なくありません。
被害に遭いやすい住宅の特徴と被害内容



住宅に害獣が棲みつくのは、家の状態や環境も大きく関係しています。調査では、被害に遭った住宅の約60%が築21年以上という結果が出ており、経年劣化が害獣被害のリスクを高めることが明らかになりました。また、被害の場所や内容にも明確な傾向が見られています。
築21年以上の住宅は要注意、劣化が侵入経路に
調査によると、害獣が棲みついた住宅の築年数で最も多かったのは「築31年以上」(33.0%)で、「築21~25年」(15.5%)、「築26~30年」(11.0%)が続きました。これらを合計すると約60%にのぼります。
住宅は築10年を超えると、外壁のひび割れや屋根瓦のズレといった劣化が生じやすくなります。こうしてできた小さな隙間が、害獣の格好の侵入経路となってしまうのです。特に築年数が高い住宅では、こうした物理的な劣化が進行している可能性が高く、注意が必要です。
- 築21年以上の住宅は害獣被害のリスクが高い。
- 外壁のひび割れや屋根瓦のズレなど、経年劣化による隙間が侵入経路となる。
- 害獣の糞尿やかじり行為が、さらに住宅の劣化を加速させる可能性もある。
屋根裏は害獣の「快適な棲み処」
害獣がどこに棲みついたのかを尋ねたところ、「屋根裏」が61.0%と圧倒的に多い結果となりました。屋根裏は天敵から身を隠しやすく、温度や湿度が比較的安定しているため、多くの害獣にとって快適な棲み処となります。特に、ネズミやコウモリのように集団で生活する小型の害獣にとっては、広い空間が繁殖にも適していると考えられます。
睡眠を妨げる「活動音・鳴き声」が最多の悩み
害獣被害の具体的な内容では、「動き回る音・鳴き声がうるさかった」が60.0%で最も多くを占めました。食害や悪臭も深刻ですが、音による被害はより直接的に生活の質を低下させます。
ネズミやアライグマ、ハクビシンなどの多くの害獣は夜行性です。人間が寝静まった夜間に活動を活発化させるため、天井裏を走り回る足音や鳴き声によって睡眠を妨げられ、不眠症に陥るケースも少なくありません。
夜間に屋根裏から物音がする場合は、害獣が棲みついている可能性が高いです。ネズミは1cmから2cmの隙間からでも侵入できるため、小さな音が聞こえ始めたら、早めに家の外壁や軒下を点検し、侵入経路になりそうな隙間がないか確認しましょう。
多くの人が試みる自分での駆除とその方法



調査では、害獣被害に遭った方の駆除方法についても明らかになりました。最も多かった回答は「自分で駆除をした」というもので、全体の66.7%にのぼりました。多くの方が、まずは自力での対処を試みている実態が浮かび上がります。
約7割が自力で駆除を試みる、市販グッズの利用が主流
自分で駆除をおこなった方に、その方法を尋ねた結果を見ると、2つの主要な手段があることがわかりました。最も多いのは「粘着シートで捕獲した」と「忌避剤・燻煙剤で追い出した」で、それぞれ40.8%でした。次いで「毒餌を使った」が34.2%という結果です。
これらの方法が選ばれる背景には、市販の駆除グッズの普及が考えられます。近年では、ホームセンターやネット通販などで、様々なタイプの粘着シートや忌避剤、毒餌が簡単に手に入るようになりました。その手軽さから、まずは自分で試してみる方が多いようです。
- 粘着シートでの捕獲: 40.8%
- 忌避剤・燻煙剤での追い出し: 40.8%
- 毒餌の使用: 34.2%
市販グッズによる自力駆除は手軽ですが、確実性に欠ける場合や、思わぬ危険を伴うことがあります。特にネズミやアライグマなどは、不用意に近づくと噛まれるなどしてケガをしたり、感染症のリスクにさらされたりする可能性があります。また、毒餌の誤使用や、死骸の不適切な処理が問題となるケースも報告されています。完全に駆除できなかった場合、かえって被害が拡大することもあるため、十分な注意が必要です。
効果的な再来防止策と事前対策のポイント



一度害獣を駆除しても、再び侵入されては意味がありません。根本的な解決のためには、駆除後の対策が欠かせません。調査では、駆除後の再来対策として「侵入経路の封鎖をした」が37.7%で最も多く、次いで「長期間効果が持続する忌避剤を設置した」が28.0%という結果が出ています。これらの対策は「棲みつかれてから」ではなく、「棲みつかれる前」の予防策としても有効です。
物理的な「侵入経路封鎖」が基本
害獣は小さな隙間からでも侵入します。ネズミやコウモリなどは1〜2cmの隙間があれば家の中に入り込むことができます。特に築年数の高い住宅は、外壁の亀裂や屋根のズレなどの劣化により、知らず知らずのうちに多くの侵入経路ができている可能性があります。再発を防ぐためには、これらの隙間を物理的に塞ぐことが最も確実な方法です。
屋根裏の通気口、換気扇のダクト周り、エアコンの配管穴、床下の通風口、外壁のひび割れなどを重点的に点検します。特に日が当たらず湿気の多い北側や、樹木が接近している部分は要注意です。
小さな隙間にはパテやコーキング材、大きな穴には金網や金属タワシ、防鼠パンチングメタルなどを使用します。害獣はプラスチックや木材をかじって通り抜けることがあるため、金属製の資材を使うことが効果的です。
一度封鎖しても、経年劣化や害獣による再攻撃で隙間が開くことがあります。特に雨風にさらされる外壁や屋根周りの封鎖部分は、年に1〜2回は状態を確認し、必要に応じて補修しましょう。
忌避剤を併用して環境を整える
侵入経路を塞ぐことに加え、忌避剤を設置することで害獣にとって「居心地の悪い環境」を作り出すことができます。市販の忌避剤には、超音波を発するものや、害獣が嫌がる成分を放出するタイプがあります。調査でも約3割の方が長期間効果が持続するタイプの忌避剤を設置しており、予防策として一定の評価を得ています。
- 設置場所:屋根裏の入り口付近、床下の通風口、軒下など、害獣が通りそうな経路に設置します。
- 交換時期:効果は永続的ではないため、商品の説明に従い定期的に交換または補充します。
- ペットへの配慮:超音波タイプのものは、犬や猫などペットに影響を与える可能性があります。成分タイプも、小さなお子さんやペットが誤って口にしないよう注意が必要です。
近所で害獣の姿を見かけるようになったら、棲みつかれる前の「予防的対策」として、早期にこれらの対策を講じることが肝心です。物理的な封鎖と忌避剤の併用で、家を害獣から守る環境づくりを始めましょう。
ガーデニング愛好家が知っておきたい害獣対策の基礎知識
害獣被害は、屋根裏や住宅の内部だけの問題ではありません。大切に育てた庭の花や野菜、家庭菜園の作物も、害獣にとっては格好の食料源となります。調査で最も多かった「ネズミ」と「コウモリ」はわずか1~2cmの隙間からでも侵入できるため、庭の物置小屋や床下の通風口、サッシのわずかな隙間などからも容易に屋内へと入り込む可能性があります。
また、害獣被害の内容として「動き回る音・鳴き声がうるさかった」という回答が60.0%と最も多くを占めました。特に夜行性のネズミなどは、人間が寝静まる時間帯に活発に活動するため、不眠の原因になることもあります。ガーデニング愛好家にとっては、屋外での作業中に害獣の存在に気づくこともあるでしょう。
庭の果実や野菜を狙うのはアライグマやハクビシンなど中型の害獣もいます。また、ネズミは植物の根や球根をかじることがあります。屋外の物置やコンポスト周辺は、ねぐらや餌場として利用されやすいため、注意が必要です。
専門家への依頼も検討すべきケース
調査によると、害獣を駆除した方の約7割が「自分で駆除をした」と回答しています。市販の粘着シートや忌避剤、毒餌などが手軽に入手できるため、多くの方がまずは自力での対処を試みているようです。確かに、侵入経路の封鎖や忌避剤の設置は、効果的な予防・対策法です。
しかし、一般の方が確実に害獣を駆除するのは難しく、不用意に近づくことでケガをしたり、糞尿などを介した感染症のリスクにさらされたりする可能性もあります。特に、屋根裏など高い場所や、見通しの悪い床下での作業は危険を伴います。
- 庭や家庭菜園で害獣を見かけたら、まず何をすべき?
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まずは、作物を食べられた痕跡や、庭にできた巣穴、物置の隙間など侵入経路となりそうな場所がないか確認しましょう。早めに忌避剤を設置したり、ネットで作物を保護したりするのが有効です。屋外にペットフードや生ゴミを放置しないことも重要です。
- どんな場合に専門の業者への依頼を考えるべき?
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自力での駆除が難しい場合、害獣の種類や数が多くて対応しきれない場合、また、ケガや感染症のリスクを避けたい場合には、専門業者への相談がおすすめです。確かな知識と技術で、駆除から侵入防止までの総合的な対策を期待できます。
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